ぼくの滑稽でお粗末な悲劇。
じつに単純化されたアニマルキャラはキュートでブルート、はしっこくて残酷な二面性を秘めているように見える。
抑制のきいた色彩はとても静かで、深くて孤独で、ときにはゾッとさせられる。
この喜劇と悲劇が紙一重の不思議な世界は、いったい何なんだ。
Luke Chueh(ルーク・チュー/下の写真)の絵を見るたび、店主は興味を募らせていたのだった。
LAベースの同世代アーティストジョー・レッドベタートーマス・ハンとは特別に仲がよいらしく、2人とコラボレートした贅沢な作品もいくつか発表しているチャイニーズ・アメリカン。
そんなルークをデビュー当時(2003年ごろ)からバックアップしてきたのがMUNKY KING(マンキーキング)なのだった。
キッドロボットがLAに進出するまえからチャイナタウンで商売していたオブジェモチャ屋の老舗である。
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そのマンキーキングがメルローズ・アヴェニューに2号店をオープンしてちょうど1年目に当たる先月5月18日、ルークのアニマルキャラを500個だけ立体商品化、直営の2店舗とオンライン・ショップだけで限定発売した。
ルーク最初のオブジェモチャはシロクマが血まみれの手をぼう然とみつめている、その名もPossessed(ポゼッスド=憑依)。
何かにポゼッスドされたのか、気がついたら自分の手が血に染まっている、いったいぼくはどこで何をしてたんだ?
その答えはルークの作品が網羅されている彼のホームページMy Funny Little Tragedy(ぼくの滑稽でお粗末な悲劇)にあるかも、要チェックだよ。
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で、とっくに完売したといわれ、もはやプレミア価格のシロクマ・ポゼッスドだけれど、じつは180個だけまだマンキーキングの倉庫に保管されていた。
というのもマンキーキングには彼らが選んだアメリカ内外の10数軒のショップにシロクマを卸す計画があり、発売1ヶ月後のきょう、留之助にもお声がかかったのだ、もちろん日本はウチだけ、とーぜん入れるに決まってます、売れるに決まってればなおいいんだけどね。
せいぜい、滑稽でお粗末な悲劇にならないよう精進しましょ。
by tomenosuke_2006 | 2007-06-19 00:50 | 未分類
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