来週、8月23日はインサ・ダニーの日、お忘れなく。
これだけいろんなオブジェモチャいじりつづけると、あの変で普通でなく思えたダニーが“並”に見えてくるから慣れってコワイ?
ふたりのアーティストがハロー・キティを研究しつくし、さらに洗練させ、ベアブリックの変幻自在さを重ね合わせてダニーを生んだんだとか、新進気鋭のロウブロウ・アーティストたちがあの丸っこいからだをキャンバスに見立て自由奔放に創作を楽しんでいるとか、手頃な価格で所有できるマスプロデュースされたアートピースだとか、それを手にとれば世界のアートシーンのいちばん旬なところが実感できるとか。
シロウトさんにダニーについて訊かれたら、とにかくそんなふうに説明してきたけれど、もういいんじゃないでしょうか、ノーガキが必要な時代とはおさらばしたい。
もはやダニーは日常なのである。
アートがオモチャのふりして家庭に上がり込んでしまった(とりあえず当家では)。
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ウサギのように長いペニスのような耳の生き物的な形状を見慣れてしまったのは確か。
けれど、新作の予想外の表層処理に仰天したり、胸躍らされたり、ダニーのインパクトに終わりはないのだ。
あなどっちゃいませんって、いまではダニーが最新アートシーンのいちばんのプレゼンテーターなんだから、メディアの役目を担ってるわけだからね。
店主、ダニーを通じていろいろお勉強させてもらってます。
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で、最近のお勉強の成果は、1978年生まれのイギリス人ストリート・アーティストInsa(インサ)っていう男の子を知ったこと。
「Goldsmiths (イギリスで有名な芸術大学) でデザインの勉強をし卒業したけれど、 それはロンドン市内に住み、ストリートでペイントする口実にすぎなかったんだよ」
「クリエイティヴな道にいない限り、ぼくはハッピーになれないと思った」
そんなふうに語るインサはUKグラフィティ界を代表するアーティストのひとりであり、ロンドンのデザイン・ショップoki-ni (8月15日の記事で取り上げたばかり)とのファッション・コラボレーションでも腕を奮っている。
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インサといえばハイヒール・モチーフ、彼のトレードマークといって差し支えないだろう。
そのトレードマークがロンドンの街角やオキニ・ブランドのアパレルを飾り、ついにはダニーのからだにも大胆にあしらわれることになった。
それが来週発売の1600個限定フーディーズ着用インサ・ダニー(最上段の写真)なのよ。
キッドロボットのキメでどの契約ショップも6個しか卸してもらえない、もちろん日本では留之助のみの取り扱い。
これまたキッドロボットのキメで限定版の予約は受付けれない、あしからず。
が、まぁ、見てよ、フーディーズ着けたインサ・ダニー。
この上の写真の女の子のフーディーズをはぎり取りたくなるような、中身を見たくなる衝動にかられません?
で、脱がしちゃいました。
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目も鼻も口もない、なんか酔っぱらったような上気したような、赤ら顔っぽいピンクのからだは、お肉のかたまりのようでもあり、ちょっとエッチ。
白い部分がハイヒールで、黒のネット状の線は素肌が透けて見える網タイツ、それをともに“S”と言い換えるなら、絵の乗っていないムクのピンクは踏みつけられた“M”のからだ。
インサ・ダニーのテーマは“イタ気持ちいい”と勝手に断言させてもらいましょ。
とくに子どもには触らせたくない大人のオモチャ・・・これぞ真のオブジェモチャなのだった。
by tomenosuke_2006 | 2007-08-17 09:51
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