ラブ・アマゾンの半魚人!
ブレランでダリル・ハンナ演じるレプリカント・プリスがブラスターの一撃をくらいバタバタのたうちまわりながら死んでいくカットに、鉄製のボンベで思いっきり頭を打ちのめされてグルングルン回転暴走する『エイリアン』のイアン=アンドロイド・アッシュ=ホルムを連想する人は少なくないと思うけれど、愛しのダリハナにアマゾンの半魚人が重なってしまう店主は重症かもしれない。
ダリハナといえば1982年のプリスに、もうひとり1984年のマディソン・・・『スプラッシュ』の人魚姫でしょう、だから。
それまで人魚姫について深く考えたことはなかったけれど、84年のあの日以来、人魚姫は半魚姫であってはならず、アマゾンの半魚人を人魚人と呼ぶのはもってのほかだと思うようになった。
女性は人魚、男は半魚の法則がここに成立したのである。
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『大アマゾンの半魚人』(1954年)には着ぐるみモンスター賞ベストワンを授与する。
モデルなみの細身で10頭身の元海兵隊潜水記録保持者でもあるR・ブラウニングを起用して、ユニバーサル・スタジオ専属のモンスター・メーカー、バド・ウェストモアが作り上げた半魚人に非の打ち所はない。
腕の付け根や股ぐらに、いわゆるウルトラマン・シワが出てしまって興醒めの他の着ぐるみモンスターとは一線を画す完成度の高さ。
シワを吸収する見事な造型というか、設計で、ロウテクだって、アナログだって、ここまで出来るんだのファイン・エグザンプルなのだ。
なんてことを思ったのはSIDESHOWの新作、プレミアム・フォーマットの半魚人のプレオーダーが始まったから。
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彫刻も塗装(映画はモノクロ)もきちんとツボを押さえているし、ポージングだって魚類学者の美しい助手を狙い川底から水を掻き分け水面を目指す半魚人の切なさをうまく表現している。
ゆえに、高さ約60センチのこの置物は横から眺めてちゃダメ、俯瞰してこそ味がある。
たとえば床の間に置いて高いところから見たり、テーブル兼用のアクリルケースでも作ってお茶するなんて最高だね。
定価344ドル99セント(送料別)、どなたかもっとお安く手に入る方法をご存知の方はぜひともご教授ください。
さて、アイ・ラブ・半魚人だからして、留之助ではいろんな絶版半魚人フィギュアを在庫してるんで、よかったらどうぞ。
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by tomenosuke_2006 | 2007-12-22 19:16 | Sci-Fi Classicモチャ
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