マットップ・オリジナルの5人目、登場。
昔話になっちゃうけれど、父(他界)の友人(病床に臥す)のその父親(とっくに他界)がかつて岐阜県のプロレス興行を仕切る大親分だった関係で、当時、小5か6の店主はたまに岐阜市の会場のリングサイドで力道山や吉村道明やデストロイヤーの死闘を見物したシアワセな少年だった。
そればかりか力道山にサインをもらったり、抱き上げられたり、カルホーンに追いかけられたのは怖かったけれど、何から何まで嬉しすぎた。
そういう時代、ようするにプロレスの第1期黄金時代、日曜日の朝(中部地区のみ?)の『チャンピオン太』は必見のTV番組だったのだ。
本物の力道山が毎週登場し、弟子の太(ふとし)少年を励まして、最後は太の華麗なる必殺技“飛行機投げ”(だったと思う)によるお約束の勝利。
敵の腕を両手でつかみ、砲丸投げのようにグルングルン振り回して、エイッとやる。
子どもが卑劣な大人(悪役レスラー)をねじ伏せる姿にカタルシスを覚えないではいられなかった。
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なんてことを思い出してしまったのは、覆面メキシカン・レスラーやその仲間たちがLAでもっとも荒れている東地区を、まるで巨大なリングさながらに暴れ回るコミックスLUCHA LIBREや、それをもとにMUTTPOPブランドで作られている一連のフィギュアに、古き良き時代のプロレスの夢と虚構を見てとったからである。
派手でショーアップされた技の応酬、誇張の極み。
勝利のためなら汚い手段も反則さえいとわない悪役たち、片や傷つきいまにも崩れそうな正義のレスラーは最後の最後で奇跡のどんでん返しを演じてみせる。
手に汗握る、少年の期待をけっして裏切らない勧善懲悪デスマッチ、まさしくマットップの世界はチャンピオン太の路上版なのだ。
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マットップ・フィギュアはこれまでに4キャラがデビューしている。
詳しくは前の記事をチェックしてもらうとして、いまではカラーバリアントを入れるとその倍以上のラインナップに成長した。
まずはすぐ上の画像、コミックスLUCHA LIBRE第1号の裏表紙を飾った4人がオリジナル・カラーといわれているヤツで、左からレッド・デーモンミニ・ゴビエル・パンダ(当店売り切れ)、テキーラ(絶版)。
そして下のLUCHA LIBRE第2号の裏表紙にはレッド・デーモンとミニ・ゴビの新作クラシック・カラーが。
ちなみにエル・パンダはマスクをつけた力道山、テキーラは変装した豊登に思えないでもない。
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で、上記の当店売り切れ商品、絶版、新作など、まもなく勢ぞろいする予定なんだよ、マットポップ・オリジナルの最新作にして第5番目のキャラ、ドクター・ディストラクション(下)のデビューを記念して。
ついでに留之助書店用に上の2種類のコミックスも届く予定だからね。
コミックスではまぼろし探偵(って言ってもピンとこないかと思うけれど)のような赤いベレー帽に黒マスクの屈強な手下3人を率いて、1979年式シトロエンCXで東地区に殴り込みをかけるドクター・ディストラクション。
治安維持のためテキーラやエル・パンダが迎え撃つ。
汚い手口でやられてやられてズタズタにされながら、ドクターの勝利かと思う瞬間、願いどおりの奇跡が・・・。
というわけでこんな映像などご覧いただければさいわいです。
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by tomenosuke_2006 | 2008-01-23 23:59
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