不思議の国のアイコ・バニー。
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縦94センチ×横71センチの大判画用紙にスミでシルクスクリーン印刷された“うさちゃん”を、7色の異なるテーマカラーの水彩で塗り分けた大作が7点。
アイコさんのサイトにおじゃまして、さっそくドクロマーク入りピンクのスプレー缶を抱いたBunny Aqua(上)を送っていただきましたよ。
うさちゃんの太ももの“A”は彼女のイニシャルだということぐらいは察しがつきますが、随所にちりばめられたさまざまな符号、中には漢字も潜んでいるようで、ストリートアートのせわしさとファインアートの心地よさが渾然一体となった作風に、店主、ドギマギしてしまいました。
水彩絵の具が渇いて紙が波を打ち、生々しいという表現は的確ではないかもしれないけれど、直接「はい、これ」って彼女から手渡されたようなリアリティを、この作品からは感じます。
大事なBunny Aquaをどんな額に収めようか、最近、そればっかり考えてる次第。

アイコ・ナカガワ。
1996年よりNYを拠点に活動を開始。アート集団FAILEの設立メンバーとして、とくにストリートアートシーンで絶大な人気を得る。最近はストリートアートからグラフィックデザイン、ファインアートの分野で幅広く活動中。2007年夏には、LAのMerry Karnowsky GalleryMISS VAN水野純子とグループ展を開催したり、バルセロナのIguapop Galleryでも展覧会を開催。同じくNY出身のアーティストBASTとのコラボレーションやジュエリーブランドの立ち上げに関わるなど日々多忙なグラフィックアーティスト。


アイコさんのフィロソフィーはこちらのインタビュー記事に詳しいので、ぜひご一読を。
「ストリートだと自分でトライして”感じる”しかないし、アドレナリンのレベルも大学で課題をやるより全然高い(笑)。痛い目に遭いながらも、とにかく自分でやってみるという精神がスゴく好きなんです。多少イリーガルな感じとか(笑)」
NYデビュー時代のこんな話から、「いまはストリートアートからファインアートへ飛躍するための過渡期なんです。これまでにストリートで得てきたインスピレーションをファインアートのマーケットにいる新しいオーディエンスにいかに届けていくかがいまの課題です」といった最近の心情などが聞けて面白い。
で、アイコさんにとってファインアートとどこかで重なりつつも、オブジェモチャ・ファンという独立独歩の趣味人たちへの新たなプレゼンテーションが、今度のキッドロボット製アイコ・バニーなんじゃないでしょうか。
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当初、イエローとブルーの2種類をセット販売する予定でしたが、お問い合わせことのほか多く、ひとりでもたくさんの人に“うさちゃん”の里親になっていただくために、それぞれ別の専用注文フォームをご用意いたします。
アイコさんのアートワークが全面を飾るパッケージも見逃せない、日本ではもちろん留之助商店のみで3月14日深夜0時発売。
by tomenosuke_2006 | 2008-03-02 23:59
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