スケープゴート・ビリーにご用心。
たとえばの話、子供のころ、授業中や全校集会の最中にオナラしちゃって、それを別のだれかになすり付けた経験、ないですか。
店主の場合はけっこう大きな音を伴うので簡単に見破られちゃったけれど、どちらかというとなすり付けられる方だったけれど、オナラに限らず、オトナの世界でも、自分の失敗を他人のせいにすることってあるんじゃ。
で、そんな誰かの失敗を押し付けられたり濡れ衣を着せられる人を英語でスケープゴートっていうけれど、そのゴートとはヤギのこと、もとは古代ユダヤの贖罪の日に人の罪を負わせ荒野に放したヤギからきている。
で、そのスケープゴートがですね、いつまでも黙っているわけにはいかないと、ちょっくら変身して立ち上がったのがこれ、Scapegoat Billy(スケープゴート・ビリー)なのだった。
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ゴリラ似のヤギ、右手にはこれで武器になるのかしら、リーフ・ブロウアー(落ち葉などを吹き飛ばす送風機)を持ち、半透明のガスで膨満したふうの大きなお腹の中には何かが潜んでいるような。
作者はJure Gavran(ユーレ・ガブラン)、クロアチアの父とガテマラの母の間に生まれ、幼少時代はガテマラで日本の特撮TVとアニメを観て育ち、中でもマジンガーに夢中になった当年29才のグラフィック・デザイナー、カリフォルニア州オークランド在である。
のまえにLAのWhittier Collegeを卒業し、SFのAcademy of Art UniversityでMFA(Master of Fine Arts=美術学修士)をとったというように、けっこう書いててややこしくなるくらい、このスケープゴート・ビリーもややこしい。
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単に自分を陥れた奴らに仕返しするだけじゃなく、その罪をお腹の中に閉じ込めている最高に情けない顔の小動物Blamees(ブレイメス=責任を負わせるという意味のblamからきている)のせいにするんだとか。
ようは偏屈な復讐の鬼か?、頭のてっぺんの黄色の突起は鬼の角なのか?
ブレイメスとしては、たまったもんじゃない。
こんなストーリーとキャラクターを考え出したユーレ・ガブラン、もしかしたら子供のころ、してもいないオナラの犯人に仕立てられた暗い過去を持つのかも。
スケープゴート・ビリー=8インチ(20センチ)、お腹の中で夜光するGIDのブレイメス=3インチ(8センチ)、この250個限定の大小コンビをぜひかわいがってやってください。
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by tomenosuke_2006 | 2008-11-09 12:36
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