留之助ブラスター・アップツーデート-19。
完成モデル、ライトサイド・プロフィール。
公開されたワーコンモデルの画像には、チャーターアームズのフレーム右側面に刻まれたシリアルナンバーが透明グリップ越しに歪んで見えるものがある。
徳信尊さんはその歪みさえ再現する正確なカーブのグリップを創り上げた。
チェッカーリングの数も実銃と寸分たがわず仕上げられている。
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グリップに限らず彼の執着はあらゆる点に及んだ。
結果、実銃通りではない部分、実銃以上に美しい個所も生まれた。
たとえば実銃画像に認められる下に1ミリほど突き出たステアーマガジンの位置は水平になるよう修正されている。
が、実銃のイビツを再現するためのアジャスター代わりのネジを1本、中に仕込むという念の入れようなのだ。
いつの間にか省略されたことになってしまった白いコードだが、当然キットと完成モデルの両方に付属する。
またそのコードを取り付けるための凹部を、外観を損なうことなくレーザーサイトの裏面に後加工した、抜かりはない。
それをあえて完成モデルに取り付けなかったのは、店主の意見に徳さん、榎本店長両名も同意したからだった。
LED点灯用のON-OFFスイッチはデザインのうちと判断したが、レーザーサイト付近から伸び出て途中で切断された4本束の白いコードには必然性や美を見出せないという私見による。
よってオプションとした。

掲載の画像について)最上段の赤バックの画像は徳さんが完成させたものを一眼レフで俯瞰から撮影したもの。ブラスター自体の仕上がりは下の榎本店長による完成モデルと大差はないが、カメラの種類や撮影の環境が異なるとイメージまで違って見える。前回の記事に掲載した画像も下の画像と同じ条件で撮影された。
また前回の記事に“徳さんの後加工、ブラスター・グリップフレームの巻”と題した画像を追加した。
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樹脂製のシリンダーに組み込むメタル製エジェクターは、徳さんの判断で両者の勘合が緩くならぬよう若干大きめに造られた。
が、ほとんど収縮しなかったために60度の角度がついた外周を0.15ミリ削らねばならなくなった。
その困難をキット製作者に強いるのはやめて、200挺分すべて彼に後加工してもらうこととなった。
1.2.ジグにエジェクターをセット。
3.4.旋盤にセット。
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5.全体の様子。
6.7.加工。
8.左が加工前、右が加工後。0.15ミリの差は60度の傾斜面の輝きで判別できる。
by tomenosuke_2006 | 2008-11-16 11:57 | 留之助ブラスター
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