今年最後というよりは今年最高に変な子でしょう。
Dylan Sisson(ディラン・シッソン)はワシントンで活版と印刷技術を学んだのちSFへ移り住み、現在はコミック・イラスト・アニメーションの分野で活躍する若手アーティストだ。
彼が描くのはつねに奇怪な生物たち、出産まえのような、胎児のような、発育寸前のような、どれも同じ意味のような、現地アメリカではcreepy and cute(クリーピィ・アンド・キュート=キモカワユイ)と呼ばれている変な子たち。
去年あたりからロウブロウアート関連の作品展やイベントに参加、衆目を集め、“キモカワユイのディラン”としてぼちぼち有名になった。
そんなディラン作品に目をつけたのがアクションフィギュアからオブジェモチャまで何でもござれのToyTokyo、店主くらいの年のおやっさんがオーナーのビジネスライクで有名なNYのショップが、なんとこんなのを製造販売する、その勇気に拍手をおくりたいと思うのだった。
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アイドル・ハンド。
角があって3本指で短足のヒヅメでサタンなシッポのキモカワユイ。
姿形だけでなく、ディランの微妙なスプレーフェード・テクニックによる色使いまでも瓜二つの身長10インチ(25センチ)、300個のみの限定生産。
MEDICOM製品のアメリカの輸入元したり、MINDstyleのアメリカ国内ディストリビューターつとめたり、そこそこ手広くやっているToyTokyoがソフビのアイドル・ハンドを300個商品化するのと、留之助がブラスター200個作るのとどっちが無謀かよーく考えてみたくなりました。
オモチャ屋を開業してまだ2年と2ヵ月のシロウトがオリジナル玩具製作に手を染め、それがのっけにハイエンドなプロップレプリカという向こう見ずに、自分で自分の首を絞めるような日々を過ごしている店主であります。
今年最後というよりは今年最高に変な子でしょう。_a0077842_19321792.jpg

by tomenosuke_2006 | 2008-11-17 19:35
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