アンクルホルスター詳細発表。
2007年1月、THEUNCLEGUN.COMの主宰者で世界一のアンクルガン研究家Brad Ferguson氏が、ナポレオン・ソロ役のロバート・ボーンが劇中で実際に着用した専用ショルダーホルスターを基に精巧なレプリカを(下の画像・左)を造り上げた。
各部の皮革の厚さも忠実に再現、銃を入れるホルスター部の革厚=4ミリ、腋の下にくるアンダーアーム・ハーネスの革厚=2ミリ、肩に載るショルダー・ハーネス=1.2ミリ、バックストラップ=2ミリ。
ほかにもアンダーアーム・ハーネスに複雑なステッチが入ったイリヤ・クリヤキン・タイプ(下の画像・右)も完成させた。
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世界初となった2種類のレプリカ・アンクルホルスターは発表と同時にアンクルガン・ドット・コムでオーダーメードの希望者が募られ、留之助でも数個のオーダー枠を確保、アンクルタイプ留之助ver.のご購入者に提供させていただいた。
じつはたった1回で受注生産を打ち切ってしまったブラッド氏、「製造業者の希望する最低ロット数を満たすだけのオーダーがこれ以上集まるとは思えないから」というのがその理由だった。
そこで唯一精巧なアンクルガン・ドット・コム製ホルスターを、留之助がブラッド氏の理解とM氏という卓越した技術者の協力を得て複製することにした。
樹脂製P38ベースのカスタム・アンクルガンとしては先駆けのバクレツパイナップルやロジック製に加え、最近ではZEKEマルゼン製が市場を賑わし、おそらくレプリカ・アンクルガンの普及率では本国アメリカよりも高いと思われる日本に、アンクルホルスターの決定版がないのはおかしいではないか。
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ガンベルトやショルダー・ホルスターに造詣の深いM氏によれば、アンクルホルスターには銃の抜け落ち防止用ストラップもなければ、ホルスターをズボンのベルトにつなぐ固定用ストラップさえなく、けっして実用的とはいえない。
つまり派手なアクションには不向きであり、まさしく映画撮影用、俳優専用に造られたことが分かる。
またイリヤ・クリヤキンのホルスターにある複雑なステッチの意味もほぼ解明できた。
ベルト固定用ストラップがないため脇腹あたりでブカブカ波打つホルスターを少しでもおとなしくさせようと、ホルスターとアンダーアーム・ハーネスの接合部裏面に補強用の革を1枚当て、それを縫いつけた結果できた単なる縫い目。
きっとイリヤ役の神経質なデビット・マッカラムの要望で、衣裳部か小道具係の誰かが手っ取り早く仕上げたのだろう、ステッチは考え抜かれたデザインというよりは即興の産物だった。
ホルスターとショルダー・ハーネスをつなぐこのアンダーアーム・ハーネスはイリヤ・タイプ(下の画像)に限り革厚を1.5ミリとし、1ミリ厚の補強用の革を当てるためソロ・タイプの2ミリより若干厚くなる。
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3月31日(火)午後10時より、留之助商店製アンクルホルスターの初回生産分20個の予約を承ります。

当ブログの右側、および商店書店の入荷新着情報の左側に専用予約注文フォームへリンクするバナーを貼り出します。
サイズはMとL、右利き用と左利き用、ナポレオン・ソロ・タイプ(税込¥25,200)とイリヤ・クリヤキン・タイプ(税込¥29,400)が選択できます。
おひとり各タイプを1個ずつまで予約できます(予約金等は一切いただきません)。
品物は4月下旬から5月下旬にかけて予約順に発送させていただきます。
ご不明な点などございましたら、こちらまでお問い合わせください。



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↑ アンクルガン・ドット・コム製ホルスターを上回る上質の牛革。
M氏の言葉を借りれば「トラ、傷等もなく腹の部分まで最高級の革」。
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↑ NIPPY製の革剥き機。
ベルトやハーネスなど、比較的小さなパーツの革を薄く剥ぐ時に使用する。
機械の上にアンクルホルスターのパーツや工具が乗っている。
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↑ 革縫い専用大型工業用ミシン。
ウエスタンホルスター製作の第一人者ビアンキが最高のミシンと語ったJUKI製だ。
イリヤ・クリヤキン・タイプのステッチを縫製中。
by tomenosuke_2006 | 2009-03-22 23:59 | 留之助プロップレプリカ
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