インナースペースを彷徨うホンコン生まれの宇宙人、外見は人型女性、名前はCarrie Chau。
彼女の妄想と悪夢、やさしさといじわる、甘さと毒が混沌とした一連のポリストーン作品に中毒症状を訴える人が少なくないと聞くが、留之助商店で発症した皆さんにはこれが最後のショック療法を施したいと思う。
おっと、そのまえにひとつ、キャリー・チャウが自作をその大小で呼び分けていることを伝えておきたい。
たとえば先に紹介した小さな
レオパード・ブラック・シープはフィギュア(人形)、それに対して大きな
ブラック・シープをスカルプチャー(彫刻)と呼んでいる。
さらにどのキャラクターにも小=人形と大=彫刻が用意されている。
昨日入荷した2作品はいずれも“大”の彫刻であり、ひとつは最初期作のブラインド・フライ(全高28センチ)、もうひとつは最新のフライマン(台座とも全高38センチ)、これでキャリー・チャウ作品はいったん完結となる。
残念ながらその大きさ、存在感を、画像に認めることは難しい。
さしあたって人形の木箱のフタに開けられた
丸い小窓のサイズが、下の画像の彫刻用木箱の丸い穴とほぼ同寸だと思ってもらえれば想像もつくだろう。
息を殺して梱包を解いた。
毒入りスイーツの香りを嗅ぐと自分まで中毒になりかねないと本気で思ったから。
個別に4月26日(日)と5月3日(日)の2回に分けた午前0時の発売を予定している。
それまでにはじっくり撮影した作品画像をご覧に入れたいと思う。