生皮膚の宇宙を舞台に繰り広げられるスター・ウォーズ物語。
イレズミって聞くだけで、なんとなく凄まれそうな雰囲気である。
ならタトゥーはどうかというと、近年ではほどほどに違和感は薄らいで、いい柄とすれちがった時など「ナイス・タトゥー」なんて声をかける余裕もできたけれど(アメリカでの話)、むかしは君子危うきに近寄らずだった。
1980年代、ハリウッド・ブールバードにあったツー・ガイズ・フロム・イタリーっていうスライス・ピッツァの店が、毎週土曜の夜、バイカーズの一団に占拠されるとも知らずに、トイレから出て来ると店内がタトゥーの見本市会場に一変していて大いに狼狽えたことがあったっけ。
ま、そんなことより、いま流行りのボディ・アートっていう呼び名はどうだろう。
痛みをまったく感じさせないライトな音の響きに、救われる。
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しかも、図柄が慣れ親しんだキャラクター、たとえばヨーダやストームトルーパーだったら、SWファンに悪人はいないとか思って親しみすら感じるんじゃないのか。
けれど甘くみちゃダメだよ、SWグッズを人一倍集めているからといって、タトゥー・マシンで生皮膚をなぞられた人間とは同等でもなければ、そうたやすくお友だちになれるとも思えない、肝の入り方がちがう。
なことを考えてみたのは、入荷したばかりの写真集THE FORCE IN THE FLESH/Star Wars Inspired Body Artに圧倒されたから。
これはSWをからだに刻み、生涯をSWとともに過ごすと誓った筋金入りのSWファンの記録であり、数あるSW本の中でもとくにエグイ1冊と言えるだろう。
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自身もSWのボディ・アートの実践者であり、同好の士の紹介と、ついでにSWモチャのコレクション自慢もするサイトwww.tattoosandtoys.comの管理人Shane Turgeon(右上)が編集した。
23センチx28センチ、全208ページのハードカバーの豪華本には、身も心もSWに捧げた45人のボディ・アートが400点以上の写真で紹介されている。
見事なまでに一途なSWにかける執着、生皮膚の宇宙、ここまでくると返す言葉もありません、ただただ眺めながらフォースをいただきたいと思うのだった。
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by tomenosuke_2006 | 2009-09-30 23:31 | 書店入荷新着情報
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