ウォーマシン、確かに変形トライポッドでした。
先のポスト「“Sci-Fi Classic”っていう切り口で、趣味のモチャ発売」にいただいた数々のコメントのうち、am-bivalenceさんのご指摘で、いろいろ忘れていたことに気付きました。
「スターログか何かで読んだんですが、この『宇宙戦争』の空飛ぶ円盤、設定では原作通り、トライポッド運動構造だそうです。円盤下にあるグリーンの3スポットからのビームで地面と反発しているそうで、だから空中を一定の高さでゆっくり進むという描写になったらしい。誰が見ても空飛ぶ円盤に見えてしまうんですが。。。妙なところで原作に忠実なのが面白いです。」というもの。
で、その昔、本国版STARLOGの別冊にウォーマシンのデザイナー、アルバート・ノザキが書いたというブループリントが紹介されていたのを思い出し、さっそく書庫から見つけ出してきました。
1977年に刊行された最初の別冊"spaceships"かと思ったら、1979年の"SCIENCE FICTION WEAPONS"に掲載されていて、確かにそこにはウォーマシン底部の3つの楕円をElectromagnetic Stilts=電磁石式竹馬と呼び、原作のトライポッドを素晴らしくSF的な解釈で再現していたのです。
が、当時、これの真贋が取り沙汰されました。
モデル製作用のブループリントではなく、PUBLIC WARNING!まで添えられた設定資料とでもいうべきものを本当にノザキ(左下にクレジット)が書いたのか。
当時(1970年代終わりから1980年代はじめ)、やたらSFプロップがブループリント化されるのが流行り、中には公式に商品化されるものもあったけれど、これもそういうブームの産物ではないか、など。
けれど疑い出したらキリがない、騙されてこそSFです、無色透明のビーム式トライポッドだと信じることに決めたのでした。
もしam-bivalenceさんが読まれた記事がSTARLOG日本版のものでしたら、副編集長からブループリントの真偽のほどを問われた若かりし日の店主のアドバイスによるものだと思います。
そんなことを思い出しました。
ところでブループリントではコブラ型触角は270度回転することになっていますが、モチャは360度の全方向型に改良(?)されています。
もちろん船底には電磁石式竹馬の3つの楕円がグリーンで染められています。
ウォーマシン、確かに変形トライポッドでした。_a0077842_13261836.jpg
火星の円盤ウォーマシン残り僅か→http://tomesyoten.exblog.jp/11913442/
by tomenosuke_2006 | 2010-01-07 23:59 | TV・映画・ビデオ
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