2006年 10月 23日 ( 2 )
今度は朝市 with ダニー
けさ、グリーンのエッグドロップ・ダニーと宮川沿いの朝市へ。
留之助サイトの「Shopping・お買い物方法」で使うスライドショー用の写真を撮るためです。
店主としては十分に納得のいく絵が撮れました。
新鮮野菜に包まれ、女性たちのやさしい視線を浴びるダニーです。
ここでは、もったいぶって彼女たちをトリミング、ダニーのアップだけ、お見せします。
全貌が気になる方は留之助サイトへどうぞ。
今度は朝市 with ダニー_a0077842_175155.jpg
さてと、このエッグドロップ・ダニーと作者の紹介でも。
デザイナーはアグリードールで有名な デイビッド・ホーヴァス。
2005年にこのグリーン版とブルー版の2種類を発表しました。
デイビッドといえば、恋人のサンミン・キムを忘れてはなりません。
ふたりはニューヨークのパーソンズ・デザイン学校で出会い、ともに1999年卒業後、オモチャ・デザイナー兼イラストレーターとして働きはじめました。今度は朝市 with ダニー_a0077842_22143189.jpgが、2001年、サンミンが諸般の事情で韓国のソウルに帰国。
悲しみにくれたデイビッドは小さなオレンジ色のキャラクターWAGE(ウェイジ)を創作し、手紙とともにそのイラストを彼女に送り続けました。
と、サンミンはウェイジを手縫いのヌイグルミに仕上げ、デイビッドにプレゼント。
それがきっかけとなり、アグリードール・シリーズが誕生したのです。
2003年の春からアメリカのバーニーズ・ニューヨーク全店、タワーレコード全店、ロンドンのポール・スミスなどでソフビ版とヌイグルミ版が同時に販売され、ついに時の人に。
そんなデイビッドがダニーをデザインしたのはこれがはじめてではありません。
2004年に初期の8インチ・ダニー、ブルー・リトル・インキーとブラウン・リトル・インキーを手がけています。
表と裏にまったく違う顔を持つのがインキーなら、後頭部にタマゴを投げつけられて特大の目玉焼きのようなシミをつけているのがエッグドロップ。
どっちを向けて飾る(撮る)のがいいか、つねに悩ましてくれるのがデイビッド・ホーヴァスのダニーなのでした。
by tomenosuke_2006 | 2006-10-23 23:57 | Kidrobot 新製品情報
シンクレア恐竜である。
シンクレア恐竜である。_a0077842_15224357.gif好奇心でいっぱいの少年が己の知識や空想をはるかに超えた場面に出くわし、かつてない熱狂を経験したら、それはもう一生忘れがたいものになる。
場合によっては、その後の人生が大きくカーブして、あっちへ行っちゃうこともあるだろう。
45年前、NHK-TVで観た白黒映画キング・コング(去年公開されたピーター・ジャクソン版の元祖)が、店主にとってはあっちへ行っちゃう決定的な出来事となった。
南洋の孤島の奥深くに広がる有史前そのままの世界に恐竜たちの勇姿を見たとき、幼い心に何か不思議な力がはたらいて、結果いまの自分が作られたような気がする。
映画を愛し、SFやファンタジーに憧れ、ハリウッドでSFXを追いかけ回したのは、キング・コングの体験があったからだった。
極言すれば、こうしてオモチャ屋の主になった(なれた)のも、キング・コングのせい(おかげ)である。
長いあいだ店主は、映画の中で猛威をふるう恐竜たちを楽しんできた。
とくにキング・コングと同じSFX=モデルアニメで動く恐竜が好きだった。
コマ撮りされた恐竜のギクシャクした動きが断続的な夢そのもののように思え、むかしテレビに見入った少年のころの気分がよみがえる。
図鑑で恐竜の種類や生態を知っても、博物館で骨格化石を見上げても、なかなかそうはいかない。
店主にとって恐竜とは、人間相手に大暴れする映画の中の手に負えない怪物のこと。
ウィリス・オブライエン(キング・コング/1933)、レイ・ハリーハウゼン(恐竜100万年/1966)、ジム・ダンフォース(恐竜時代/1969)、デイヴィッド・アレン(おかしなおかしな石器人/1981)たちSFXのパイオニアにして天才モデルアニメーターが、神に代わって生を授けた実際は30センチ足らずのゴムの人形をさすのである。
店主はそういう昔かたぎで偏屈な恐竜好きだから、最新の古生物学など重要視しない。
そりゃ確かに映画ジュラシック・パークの尻尾を水平に立て、前かがみの攻撃姿勢で二足歩行するT-rexはカッコいいけれど、やはり店主好みのT君は太い尻尾をドタッと地面に下ろした異様にでかいツラの持ち主でなければならない。
旧式の古生物学による間違った解釈の恐竜、忘れられた大型爬虫類、過ぎ去りし日の銀幕を往来した実態はゴムの人形。
それをいま思い起こさせてくれるオモチャといえば、もはやシンクレア恐竜だけなのだ。
シンクレア恐竜である。_a0077842_19465514.jpg
上の写真を見よ。
当店入り口を入ってすぐ右のガラスケースの上の段に、古臭い恐竜が群をなしている。
(ちなみに下の段にはオッキモチャのキンザーがいる)
これこそ我が心の恐竜たち。
1964〜65年のニューヨークで開催された万博の中でも、とりわけ子供たちの人気をさらったテーマ館“シンクレア・ダイナランド(恐竜庭園)”で、来場記念に配られたビニール製オモチャなのである。
カラフルで、かわいい。
T君で高さ20センチ弱、小さ過ぎず、手ごろなサイズが、またよい。
シンクレアとは1916年に創業したエンジンオイルの老舗メーカーのこと。
1930年代に首長竜ブロントザウルス(いまはアパトサウルスという)をトレードマークにあしらい、1950年代のある時期にはオイル交換した人にブロントザウルスの貯金箱をプレゼントした。
その貯金箱にはプラスチック製と金属製の2種類あり、高級オイルを注文するとかわりに金属製の置物風ブロントザウルスがもらえた。
そんな恐竜マニアのシンクレアが満を持して公開したのが、原寸大の恐竜をならべたニューヨーク万博の恐竜庭園だったというわけだ。
当店は自慢じゃないが、だれも興味を示そうにないけれど、50年代の貯金箱から60年代の恐竜庭園版まで全種類、在庫している。
だけではない、下の写真を見よ。
大き過ぎてお店に持ち込めないため、いまも下呂市の別荘で飼っている1950年代のブロントザウルス(FOR SALE)もいる。
これは当時のガソリンスタンドの片隅に置かれていたPOP兼子供用遊具。
たまに店主、こいつにまたがってお茶したりする。
けっこう、なごむ。
シンクレア恐竜である。_a0077842_21134762.jpg


恐竜庭園スクラップブック
by tomenosuke_2006 | 2006-10-23 21:20 | ムカシモチャ