下呂温泉 留之助商店 店主のブログ:Sci-Fi Classicモチャ
2024-03-17T18:54:57+09:00
tomenosuke_2006
芸術みたいな玩具みたいなオブジェモチャ屋の店主が綴るあまり役に立たないオモチャ情報。
Excite Blog
不良サメ・トリオが再来します
http://tenshu53.exblog.jp/242113305/
2024-03-15T21:53:00+09:00
2024-03-17T18:54:57+09:00
2024-03-17T18:54:57+09:00
tomenosuke_2006
Sci-Fi Classicモチャ
1994年放送のアニメ "Street Sharks" の記念すべき初回エピソード
アメリカン過ぎて、バタ臭くて、売れるかなぁと心配しながら仕入れたわりには、引くてあまただったMattel Creations(マテル・クリエーションズ)のストリート・シャーク・フィギュア3体。
については、2021-11-21のブログで解説しているので、そちらを参照いただくとして。
あの時のシャーク・フィギュアは、原作アニメのキャラクターたちを新しい解釈で復活させたアート・トイ寄りでしたが、アニメ放送開始30周年を記念して企画された今度の新作は、当時モノの再販かと勘違いしそうなオリジナルに急接近したデザインになってます。
新作も、ぜんぶで3点。
高さ6インチ(152ミリ)のミディアムサイズで、小ぶりのわりには10ヶ所以上の可動部を有し、アクション・フォギュアの名前どおり、さまざまな攻撃ポージングが可能です。
マテルのアナウンスでは2024年7月出荷、入荷は8月ごろになるでしょうか。
楽しみにお待ちください。 ▲ Ripster
ストリート・シャークスのリーダー、リップスター。
生まれ持った武器のバイト(噛みつき)ボクシングと
海で鍛えたテコンドーの派生系シーコンドーで闘う。
▲ Jab
正義感がやたらに強いジョブ。
油圧削岩機の異名で呼ばれる強力な頭突きが武器。
気性の荒さは敵からも味方からも恐れられている。
▲ Slash
邪悪な集団の貴族、スラッシュ。
バイオ-エンジニアリングされた鼻を持ち
キラー・ドリラー・アクションは無頼漢一の脅威といわれている。
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80年代VHSの話題をもうひとつ
http://tenshu53.exblog.jp/242105268/
2024-03-05T22:31:00+09:00
2024-03-06T13:41:04+09:00
2024-03-05T22:31:38+09:00
tomenosuke_2006
Sci-Fi Classicモチャ
青春の日々を共に過ごしたカルト&変態映画たちよ、その節は大変お世話になりました。
70年代後期から80年代といえば、留之助の嗜好にグサっと刺さる娯楽映画のバブル時代でありました。
そのVHSソフトの箱を積み重ねてステッカーに置き換えた面白グッズを見つけたので、仕入れます。
これ、リアルサイズのガーナ映画ポスター・ビデオとは異なり、若干小ぶりの127 x 127 ミリ。
防水と紫外線カットの強靭な仕様になっているみたいです。
とりあえず目印がわりにトランクに貼って、4月のThailand Toy Expoにでも出かけようかと思います。 ▲ David Lynch VHS Stack Sticker:
Eraserhead, Blue Velvet, Twin Peaks and more.
留之助のベストワンはもちろん『イレイザーヘッド』です。 ▲ Erotic Thrillers VHS Stack Sticker:
Dressed to Kill, Fatal Attraction, Basic Instinct and more.
デ・パルマの『殺しのドレス』が大の好物です。 ▲ HP Lovecraft Horror VHS Stack Sticker:
Evil Dead, Necronomicon, Reanimator and more.
『死霊のはらわた』と『死霊のしたたり』、どっちが最高か悩む。 ▲ Horror Films VHS Stack Sticker:
Hellraiser, Halloween, Friday the 13th and more.
『シャイニング』は別格。もう、ぜんぶ好き。]]>
ガーナ(共和国)映画ポスターでおめかししたマニアック・ビデオ・モチャ
http://tenshu53.exblog.jp/242104608/
2024-03-04T23:37:00+09:00
2024-03-05T09:24:52+09:00
2024-03-04T23:37:30+09:00
tomenosuke_2006
Sci-Fi Classicモチャ
西アフリカのガーナ共和国には、その昔、独特な映画文化があったことをご存知ですか。
映画のビデオソフトが普及した1980〜1990年代にかけて、ガーナの映画配給会社といえば、スタッフがビデオソフトとデッキとテレビと発電機を携えて、村から村へと渡り歩き、映画を上映して回る移動式映画館を生業としていました。
で、観客動員のために、リサイクルされた小麦粉の袋を使って手描きした映画ポスターをあちこちに貼り出して、宣伝したのです。
ハリウッドや香港などの娯楽映画を、まともな資料もないまま無名の絵師や看板屋さんが経験と想像力をフル稼働させ、誇張なんて日常茶飯事、時には狂言が過ぎる描写で、まんまと集客していたのです。
見るからにヘンテコリンで独創的な手描きのポスターは、2000年以降、ビデオ巡業の衰退とデジタル印刷技術の普及で消滅してしまったのですが、それを "ガーナ映画ポスター" と名付け、伝統を懐かしむ写真集『Extreme Canvas』が出版されると、瞬く間にハイアートとして注目を集め、ついには世界中のギャラリーで展示されるようになったのでした。 そんな "ガーナ映画ポスター" をVHSカセットのパッケージに応用したモチャが入荷します。
メーカーは、あの怪しげなシャイニング・マーダード・ツイン・フィギュアのAwesome Toy。
原寸大で、見た目そっくりなカセットはソフトビニールでできています。
なので視聴はできませんが、カセットをギュッと押すと、ラバー・ダックのようにピーって鳴ります、どうでもいいですけど。
ラインナップはマニア好みの3本立て、クローネンバーグの『ヴィデオ・ドローム』(1985年)、カーペンターの『ゼイリブ』(1988年)、スピルバーグの『ジュラシック・パーク』(1990年)。
プライスに見合う商品かどうかは、"ガーナ映画ポスター" を楽しめるかどうかにかかっている微妙なモチャ。
仕入れた分ぐらいは、物好きさんがいらっしゃることを願うばかりです。 ]]>
これはイケるフラッシュ・ゴードン・フィギュアです
http://tenshu53.exblog.jp/241885023/
2023-07-23T18:55:00+09:00
2023-07-27T07:29:48+09:00
2023-07-26T17:17:15+09:00
tomenosuke_2006
Sci-Fi Classicモチャ
発注かけた後に、イヤ〜なことを思い出しました。
あれほど気合い入れて仕入れた1980年の徒花的スペオペ映画『フラッシュ・ゴードン』のフィギュアが大量に売れ残り、いつだったか、福箱にビシバシ放り込んだのを忘れていたんです。
留之助の嗜好と世間の興味に大きなギャップがあることを幾度となく経験するうちに、いつの間にか慣れてしまったというか、麻痺したというか、そんな感じで大量在庫の玩具店を運営しているのでした。
さて苦い経験があるにもかかわらず、また仕入れてしまった今度の『フラッシュ・ゴードン』フィギュアは、前作の3 3/4-インチ(95.25ミリ)よりずっと大きな7インチ(178ミリ)サイズ。
なのでディテールも見事なら、映画のキャラクターそっくりな仕上がりで申し分ございません。
これなら多少受け入れてもらえるのではないかと思っています。
元アメフトのスター選手 サム・J・ジョーンズ演じるフラッシュ・ゴードンに、名優マックス・フォン・シドーのミン皇帝とブライアン・ブレスドのホークマン(鷹人間)の王ヴァルタン公の3人。
眺めているだけで威勢のいいクイーンのテーマ曲が脳内再生されて、あの絢爛豪華で馬鹿馬鹿しいSF映画を観て目がテンになった1980年の青春時代を思い出すのでした。
入荷は来年初め、個人的に楽しみです。
それと、『フラッシュ・ゴードン』と『フレッシュ・ゴードン』は似て非なるもの。
そこらへんのことについては2018-05-25のブログで詳述してますので、興味のある方はご覧ください。 ]]>
本日、悲しい知らせがNECAより届きました
http://tenshu53.exblog.jp/241884118/
2023-07-21T10:08:00+09:00
2023-07-30T02:31:37+09:00
2023-07-25T12:31:50+09:00
tomenosuke_2006
Sci-Fi Classicモチャ
君も僕も、みんなが大好きなゾンビ映画『バタリアン』(1985年)の、「脳みそくれ~」で有名なタールマンといえば、これまでジオラマが付属したり、取り替え用ヘッドや脳みそのオマケが付いた7インチや12インチの、かなり精巧なフィギュアが作られてきましたが、どれもこれもなぜかピンとこなかったんです。
で、そのわけがNECA(Kidrobotの親会社)から送られてきた新製品案内を見て分かりました。
そう、こういうのを待っていたんですよ。
やっぱりタールマンはリアルよりユーモアでしょう。
体を支えるのに精一杯の、ほとんど骨と皮のギクシャクさと、2足立ちするために両腕を広げてバランスをとるヨタヨタなこのポーズこそがタールマンなのです。
ディフォルメ度もほどよい6インチ(15.24センチ)。
さっそく発注かけたら、折り返しNECAから思わぬレスが。
なんと権利の関係で、アメリカ、カナダ、メキシコのみの流通なんだって。
ほんの少し原価がかかりますが、また裏技使って仕入れようかと思います。
ちなみに下の画像のセットは商品ではありません。
2足立ちさせるためのベース用に、右足の下の直径5センチほどのタールがのみ付属します ]]>
リパブリック連続活劇ロボット、またの名を給湯器型ロボット
http://tenshu53.exblog.jp/241867839/
2023-07-13T16:27:00+09:00
2023-07-25T10:19:40+09:00
2023-07-15T00:11:23+09:00
tomenosuke_2006
Sci-Fi Classicモチャ
とても気が合うモチャ・メーカー Executive Replicasから、彼等らしい超マニアックなフィギュア、にしては隙間を狙いすぎというか、世界でいったい何人の人が欲しがるんだろうかと、いらぬ心配までしちゃう新製品の案内が届きました。
・・・と、ここまで書いて、留之助が必死に準備中のマンモスコングの方が一段とニッチで、他人の心配なんかしてる場合じゃないと、ふと気づいたのでした。 とにかく、1930年代後半から1950年代前半のアメリカで、少年たちを熱狂させた低予算連続活劇映画専門スタジオ Republic(リパブリック)の主だったSF冒険物に、繰り返し登場した厚紙を筒状に丸めてこしらえたようなウォーターヒーター(給湯器)型首なし寸胴ロボットが、1/6と1/12の2種類のスケールで発売されると聞いて、最初は耳を疑ったのでした。
ちなみに「連続活劇」とは、12〜15話で完結する1話約30分の主に子供向け作品で、テレビがまだなかった時代、週替わりで連続上映された映画のこと。
別名「クリフハンガー」ともいいます。
しばしばヒーローが崖からぶら下がったような万事休すの、続きを観ないではいられないシーンで終わるところから、「崖にぶら下がるもの」つまり「クリフハンガー」と呼ばれるようになったのです。
▲
Undersea Kingdim(1936年)邦題『海底下の科学戦』
上が映画史最初の給湯器型ロボット
下が上半身裸で活躍するヒーローのクラッシュ・コリガン給湯器型ロボットのスクリーン・デビューは、1936年の12話からなる上映時間325分の "Undersea Kingdim" でした。
この作品はアメリカ公開の翌年に、70分に編集されて『海底下の科学戦』というタイトルで日本でも上映されています。
ご都合主義の極みのようなストーリー。
アトランティス大陸が海底に沈んでできた王国の住人のうち、「人工地震装置」で地上の征服を企む一団が、それを阻止せんと「地震防止光線器」を携えロケット型潜水艇に乗ってやって来た勇気の人クラッシュ・コリガンを迎え撃つ。
そこで動員されるのが給湯器型ロボット軍団なのでした。
それにしても頭から伸びる3本のホースが、給湯器に取り付けられている給排水用パイプのようでもあり、一連の給湯器型ロボットの中でもとくに湯が沸きそうな佇まいでした。 ▲
Mysterious Doctor Satan(1940年) 日本未公開
上が2代目のアップグレード版給湯器型ロボット
下が金属メッシュのマスクを着けたヒーロー、カッパーヘッド"Undersea Kingdim" の給湯器型ロボットが、今度は4年後の "Mysterious Doctor Satan"(15話構成・上映時間403分)でリサイクルされました。
頭の給排水用パイプを取り外し、蛇腹の脚の膝から下をメタル風のブーツにしたアップグレード版。
これが50年代までずっと使い回しされる給湯器型ロボットの決定版となります。
要人殺人事件を捜査する仮面のヒーロー、カッパーヘッドに、世界征服を企むサタン博士が造った殺人ロボットが奇襲をかけます。
一説によると50年代に大ヒットしたリパブリックの連続活劇ヒーローにして、ジェットパックに弾丸型マスクを着けた空飛ぶ突撃兵コマンド・コディの原型が、カッパーヘッドだと言われています。 ▲
Zombies of the Stratosphere(1952年)
TV邦題『ロケットマン』
空飛ぶヒーロー、コマンド・コディ vs. 給湯器型ロボット
ロボットの武器がマサカリというところがリアルに怖い我らが空飛ぶヒーロー、コマンド・コディの1952年の記念すべきデビュー作 "Zombies of the Stratosphere"(12話・上映時間384分)と、翌年公開の続編 "Commando Cody, Sky Marshal of the Universe"(12話・上映時間360分)にも給湯器型ロボットがそれぞれ1台ずつ登場しました。
日本では1960年代に『ロケットマン』のタイトルでテレビ放送され、必ず最後の1分でヒーローやヒロインが絶体絶命の危機に陥り、to be continue(次回に続く)という字幕で終わる連続活劇(クリフハンガー)の手法に、すっかり夢中になってしまったものです。
いうまでもなくジョー・ジョンストン監督の『ロケッティア』(1991年)のモトネタになったことでも有名。
1作目には『スター・トレック』のスポック役でブレークする当時若干21歳のレナード・ニモイが、非情な火星人役で出演しています。
これ、ニモイがクレジットされた最初の映画でもあります。
▲
Commando Cody, Sky Marshal of the Universe(1953年)
TV邦題『ロケットマン』
ヒーロー、コマンド・コディ vs. 給湯器型ロボットちなみにこのロケットマンは9年前に同じExecutive Replicasで1/6フィギュア化され、留之助でもけっこう売れて、1、2個、大事にとってます。
なので今度の給湯器型ロボットも1/6版を仕入れ、留之助コレクションのロケットマンと並べて飾るつもりです。
ロケットマンといえば、1953年に同名の79分1話完結の便乗作 "Rocketman" がアメリカ公開されています。
経緯は不明ですが、この映画のロケットマンは1951年の20世紀フォックスの名作『地球の静止する日』の宇宙からの使者クラートゥがかぶっていたヘルメットを着けて空を飛んだりしました。
流用したり、再利用したり、再生可能な映画作りが盛んだった時代のお話です。 作り込みが過ぎるような気がしないでもないExecutive Replicasの給湯器型ロボットですが、"Zombies of the Stratosphere" のマサカリが付属します。
というわけでとりとめもなくレトロ映画の話をしてきましたが、ついでに給湯器型ロボットの影響を受けたり、オマージュを捧げた兄弟ロボットを以下に紹介して終わりにしたいと思います。 ▲
日本のテレビ番組『遊星王子』(1958〜59年)
ヒーローに敵対する給湯器型ロボット似のロボット兵
『月光仮面』の製作会社「宣弘社」の作品 ▲
留之助推しのHなスペオペ『フレッシュ・ゴードン』(1974年)
股間にスクリューを装備したレイプ・ロボット・トリオ
著作権者から許諾がとれるならぜひソフビ化したいヤツ]]>
新種発見 ! モンティ・パイソンの殺人ウサギ
http://tenshu53.exblog.jp/241816535/
2023-05-27T17:53:00+09:00
2023-05-29T19:26:17+09:00
2023-05-29T19:26:17+09:00
tomenosuke_2006
Sci-Fi Classicモチャ
5月24日のことなんですが、当店主ブログの訪問者数が通常より300人以上も増えたので、記事別アクセス数を調べてみると、なんと『モンティ・パイソン』の殺人ウサギを紹介した2020-01-13のブログに大勢の人が押しかけていたことが判明しました。
で、ひさしぶりに殺人ウサギのメーカーのサイトを覗くと、なんと来年1月に再販されることがわかったので、さっそく発注かけました。
例の『ゲーム・オブ・スローンズ』の三つ目の鴉事件(パッケージに表記の対象年齢が「Age 1+」だったために食品衛生法が適用されて輸入不可となり、日本の税関で滅却処分された)のこともあって気が気でなりませんが、一か八か、税関での抜き打ち検査に引っかからないことを願って、大勢のファンのために一肌脱ぐことにしました。
ところで、どこでどうして、いまごろになって、大勢の人が殺人ウサギを知り、留之助ブログにアクセスしたのかが謎なんです。
誰か教えてください。 ]]>
1/6『メトロポリス』マシーネンメッシュがやっと出荷されます
http://tenshu53.exblog.jp/241747340/
2023-03-09T09:32:00+09:00
2023-03-20T07:45:38+09:00
2023-03-09T09:32:54+09:00
tomenosuke_2006
Sci-Fi Classicモチャ
なんでも初期出荷分にエラー品(塗装ムラ、関節が動かない、パーツのバリが残っている、シームレス女性ボディ・フィギュアに外装パーツの塗料が色移りしている、パッケージの角がつぶれている)が紛れ込んでいたということで、回収に手間取っていた模様です。
経験上、多少遅れてもかまわないので二次出荷以降のものを納品してくれるよう頼んでいたのがよかった。
留之助には完品が届けられると確信しています。
ご予約のみなさんには、後ほど、ご購入方法などを記したメールをお送りしますので、今しばらくお待ちください。 さて、上の画像は1985年に講談社から出版された全7巻構成の拙著『Film Fantastic』の第1号の表紙です。
イラストレーターの杉山真さんに、大好きなメトロポリスのロボット・マリアを描いてもらいました。
表紙にあるとおり、1897年から1949年の間に公開されたすべての洋物SFファンタジー映画を網羅・解説したB5版140ページのソフトカバーで、中でも珍しい図版を使って力説したのが1927年の『メトロポリス』と1933年の『キング・コング』と1939年の『オズの魔法使い』のメーキングでした。
珍しい図版も今ではネットから簡単にDLできる時代ですが、当時はハリウッド通りの映画資料ショップやウィルシャー通りの映画芸術科学アカデミーの資料室などに入り浸り、探し回ったものです。
さらに珍しいものがほしいときは、SFホラー雑誌 "Famous Monsters of Filmland"(1958年〜1983年)の編集長でコレクターのフォレスト・J・アッカーマン氏の、通称アッカー・マンションを訪ねました。
アッカーマン氏といえば『メトロポリス』の世界一のファンであり、フリッツ・ラング監督とも親交があったことは有名で、メーキングを書く際は氏のアドバイスをいただき、稀少な資料も提供してもらいました。
以下に、アッカーマン氏の写真コレクションを使い、氏から聞きかじった情報をもとにまとめたメーキング・ストーリーから、ロボット・マリアの誕生秘話を抜粋、転載したいと思います。 撮影が進行しているあいだ、プロップ係のウォルテル・シュルツ・ミッテンドルフはロボット製作の困難さに悩まされていた。美術部門から渡されたロボットのスケッチは、一目見て金属と分かる外観を持ち、それをどう表現していいか分からないでいたのである。最初に考え出した方法は銅板を使用し、ヨロイを作る要領でその表面に模様を打ち付けるというものだったが、それは彫金師の仕事で、彼の専門ではない。そんな時、ミッテンドルフは偶然にもミニチュア製作部門に送られてきたプラスチック・ウッドのサンプルを発見した。
プラスチック・ウッドは木と樹脂を混ぜ合わせた液状物質で、空気にさらすと素早く硬化し、本来の木のように切ったり削ったりすることができる。マリア役のブリギッテ・ヘルムのボディ・キャストを石膏でとり、その上に粘土でロボットを彫像し、さらに石膏のモールドにとってプラスチック・ウッドを流し込み、おおよその外観を作ると、ミッテンドルフはディテールを処理して、銀のブロンズを混ぜたニスをスプレー・ガンで吹き付けた。すると近くから見てもまるで金属としか思えないメタリックなロボットが誕生したのである。 俳優ルドルフ・クレイン・ロジー(発明家ロトワング役)のコメントを引用しよう。
「ロトワングの研究所のセットには鉄の椅子があり、そこに不気味なロボットが座っていた。外観は少女のようだが、それは創造主の意志どおりに行動する悪魔だった。自動装置のように動き、怪しい笑みを浮かべ、顔は伝説上の怪動物バシリスク(アフリカ砂漠に棲み、ひと睨みで人を殺したという伝説の動物)に似ている。その忘れることのできないロボットは監督の頭の中で生まれ、私たちを魔法にかけるプロップ係によって製作された。怖いもの知らずで、つねにジョークを飛ばし、何に対しても動揺しない俳優やクルーでさえ、それに不安を感じたようだった」。 SFハイエンドトイのメーカーExecutive Replicas製1/6『メトロポリス』マシーネンメッシュ(ロボット・マリア)の一般販売は、3月19日23時59分を予定しています。
下にアメリカのコレクターによるインプレッション・ビデオを貼っておきます。
購入の参考にしてください。
ご注文はこちらから→https://tomenosuke.thebase.in/
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1/6『メトロポリス』マシーネンメッシュが完成した模様
http://tenshu53.exblog.jp/241720392/
2023-02-05T21:51:00+09:00
2023-02-06T09:05:18+09:00
2023-02-05T21:51:59+09:00
tomenosuke_2006
Sci-Fi Classicモチャ
メーカー Executive Replicasのアナウンスどおり、2021年10月発送予定と告知して同年1月に予約を募った1/6『メトロポリス』マシーネンメッシュが、予定より1年以上も遅れてやっと完成した模様です。
その間、進捗の連絡が一切なかったのは同メーカーの1/6 クラビウス基地専用銀色宇宙服と同じ。
為替相場の変動で価格を見直さざる得なくなったのも、これまた同じで、ご予約のみなさまには若干の値上げをお願いし、いまでもご購入いただけるかどうかのお伺いメールをお送りしました。
一般発売は中国の工場から製品が届いてから。
このメーカーとの取り引きの経験上、入荷はまだ1ヵ月は先になりそうです。 ]]>
クラビウス基地専用銀色宇宙服に1/6男性フィギュア素体を入れる
http://tenshu53.exblog.jp/241707673/
2023-01-20T22:06:00+09:00
2023-01-25T12:21:49+09:00
2023-01-21T12:50:45+09:00
tomenosuke_2006
Sci-Fi Classicモチャ
1/6 クラビウス基地専用銀色宇宙服に関する問い合わせをいただいたのがきっかけで、自分用の銀色宇宙服のためにAmazonで見つけ、そのままにしていた1/6男性フィギュア素体を使ってみる気になりました。
なぜ素体を買って1ヶ月半もやる気が起きなかったかというと、Amazonで買ったのは製品に同梱されていた三つ折りパンフ(つまり推奨)の繋ぎ目のない最高級素体 Super Flexible Seamless Body ではなく、税込¥2,799の最安値品だったので気後れしちゃって。 宇宙服には不釣り合いすぎる超廉価品でやっつけようなんていう魂胆では、何か取り返しのつかない失敗をするかもしれないとさえ思ったりしました。
宇宙服が破れたり、1/6サイズのミニチュア・ファスナーをダメにしたり。
そんなふうに怖気づいていたわけですが、問い合わせメールに返事を書き終えたあと、ひさしぶりにモノリスのような化粧箱を開けてパーツを取り出し、鯖江まで行って新調した一段階強い老眼鏡で観察すると、これがまた細部まで良く見えて楽しくなり、しまいには上半身と下半身のテクスチャがまるで違う、A君の上半身とB君の下半身で出来ているとしか思えない最安値素体に宇宙服を着させる大胆な気持ちになっていたのでした。
銀色宇宙服をご購入のみなさんの中には、すでに試して自立させ、あまりの素晴らしさにほくそ笑んだ方もいらっしゃるんでしょうね。
留之助ももっと早くにやるべきでした。
宇宙服を着てしまえば堂々たるもの、中身がフランケンシュタインのようなA君とB君の合体だなんてことは誰にもわからない。 こういうのあまり慣れていなくて、おそらく1時間は苦戦しました。
素体に『遊星からの物体X』のクリーチャーみたいなありえないポーズをとらせて袖に腕を通したり、足の付け根を回転させて後ろ向きにしてからズボンを履かせ、そのあと中の足を元のポジションに戻したり、宇宙服に相当の負荷がかかる装着作業でしたが、宇宙服が丈夫なストレッチ素材で出来ているため過激な扱いにも耐えてくれます。
ミニチュア・ファスナーも再現性だけでなく強度も高く、ちょっとやそっとでは噛み合わせが悪くなったり、外れたりするようなことはなさそうです。
本来なら宇宙服の装着風景を撮っておくべきでしたが、必死になりすぎてそんな余裕ありませんでした。
といってもう一度、撮影のために着せ替えする根性もなく、上の素体の画像は別の新品宇宙服に使って、今度は装着風景をちゃんと記録しようと再度購入したヤツです。
で、素体装着済み銀色宇宙服を1点だけ希望者に現行価格で提供してもいいかと思ったのですが、もはや装着の好奇心は十分に満たされ、もう一度同じことを繰り返す興味が残っていないことにいまごろ気づいたのでした。 なので、あとはフィギュア・スタンドにドッシリと立つ銀色宇宙服をご覧いただくだけです。
メーカー提供の製品画像のフェイスシールドは黒く不透明でしたが、実際の製品は透明プラスチックで出来ているため、別途 "頭" を用意するなら話は別ですが、このままだと素体の頭のボールジョイントが丸見えになって変です。
留之助では2ミリ厚のウレタンシートを短冊状にカットして丸め、ヘルメットの中に押し込んで飾ることにしました。 ]]>
悲惨からの脱却
http://tenshu53.exblog.jp/241673993/
2022-12-08T12:13:00+09:00
2022-12-11T15:53:09+09:00
2022-12-09T17:59:15+09:00
tomenosuke_2006
Sci-Fi Classicモチャ
キャンセル続出で、正直なところ、一時はこんなリスクの大きな輸入玩具販売なんて辞めちゃおうかと思ったくらいなんですが、配達されてきたクラビウス基地専用銀色宇宙服の6個入りカートンx4つを眺めるころには、そんな投げやりな気持ちは消え伏せていたのでした。
嘆いてみるものです。
弱音を吐くのも、たまにはいいものだと思いました。 同情いただけたのか、こんな高額商品を新規でご注文くださる方が続出して、残り19個のうち12個も注文があり、1個は留之助用に回したので、販売分は余すところ6個となりました。
これもひとえに、ご注文いただいたみなさん(留之助では神様と呼ばせてもらっています)のおかげです。
本当にありがとうございます。
で、留之助用を開封してみました。
銀色宇宙服が四方に印刷されたスリーブから、中の箱を取り出すと、モノリス出現!
と思わせる漆黒の化粧箱が現れました。
サイズは9 x 22 x 49センチなので、モノリスの比「1 : 4 : 9」と同じではないですが、黒無地でできているあたりに意図を感じます。
肝心の中身はというと、いろんなメーカーの2001年宇宙服を見てきましたが、やはりExecutive Replicas製は別格なのでした。 『2001年宇宙の旅』はスタンリー・キューブリック監督が住むイギリスのMGM-British Studios(ボアハムウッド)で撮影され、1968年、アメリカ公開時のキャンペーン用に、劇中使用のクラビウス基地専用を含む宇宙服数点がハリウッドのMGM本社に送られました。
キャンペーンが済むと、長い間、スタジオの倉庫に保管されていたのですが、その一部がコレクターに渡ったといいます。
事実、今年6月に他界したハリウッド屈指のミニチュア・メーカーで映画プロップ・コレクターのグレッグ・ジーンも、オリジナルのクラビウス基地専用銀色宇宙服のオーナーの一人で、彼の家を訪ねた際、本物の白いヘルメットを被らせてもらい感涙したものです。
で、Executive Replicasの一連の2001年宇宙服は、グレッグのコレクションをはじめ、アメリカに現存するオリジナル・コレクションを徹底リサーチして作られました。
とりわけ今回の銀色宇宙服製品化の影には、グレッグのオリジナルが大いに貢献したものと思われます。
ただならぬリアリズムとハイエンド感。
Executive Replicasのクラビウス基地専用銀色宇宙服は、他社製フィギュアにはない歴史と血筋の良さまで秘めているのでした。
ご注文はこちらから→https://tomenosuke.thebase.in/ ]]>
想像してたよりも悲惨
http://tenshu53.exblog.jp/241670180/
2022-12-04T18:30:00+09:00
2022-12-05T06:58:26+09:00
2022-12-05T00:29:06+09:00
tomenosuke_2006
Sci-Fi Classicモチャ
2021年初めに1ドル=103円換算で価格を決めて予約を募ると、20件のお申し込みをいただき、当初、発注かけていたミニマムオーダー1ダースでは足らなくなって、さらに1ダース追加しました。
すでにメーカーでは卸分の予約を締め切っており、必死に頼み込んでの追加発注でした。
で、実際に製品が完成して、メーカーからインボイスが届き、清算した時点のレートは146円。
大幅な値上げをせざる得なくなり、ご予約のみなさんには"お詫びと状況説明"のメールをお送りしたのですが、最終的にご購入いただけたのは5個のみという悪夢な結果になってしまいました。
このままでは19個も残ってしまうというぅぅ。
値上げが理由でキャンセルされた方に文句はこれっぽっちもございませんが、こんな状況で再注文いただいた方には、ひれ伏して御礼申し上げます。
もはやみなさんは、神様です。
入荷は12月9日、翌10日から発送させていただきます。
というわけで神様募集中→https://tomenosuke.thebase.in/ ]]>
クラビウス基地専用銀色宇宙服 ご予約の皆様
http://tenshu53.exblog.jp/241662643/
2022-11-25T23:30:00+09:00
2022-11-26T03:25:06+09:00
2022-11-26T03:25:06+09:00
tomenosuke_2006
Sci-Fi Classicモチャ
クラビウス基地専用銀色宇宙服の商品ページに記載の価格や予約販売の日時がコロコロ変わり、戸惑いの方もいらっしゃるかと思います。
とりわけご予約いただいた方は、価格の値上がりに驚かれたことでしょう。
本当に申し訳ございません。
ご予約の皆様には下記のメールをお送りしましたが、お気づきでない場合は、いま一度メールをご確認ください。
このほどメーカーよりインヴォイスが届き、送金を済ませましたので、遅くとも来週中にはアメリカから出荷される予定です。
そこでお詫びとお願いがございます。
ご予約いただいた際の商品代金は2021年上半期の円レート(1ドル平均103円)を元に算出しましたが、ご存知のように昨今の円安のために、当時と比べてドルが1.4倍以上も高騰しました。
ちなみに今回の電信送金の際のドル買いレートは1ドル=146.03円でした。
従いまして、当初の予約価格では完全に赤字となってしまい、やむをえず価格を改定させていただきたく、お願い申し上げる次第です。
改定後の希望小売価格 税込¥79,200
ご予約の皆様の特別価格 税込¥71,280(希望小売価格の10%OFF)
上記価格でご了承いただけますと幸いです。
値上げによるキャンセルにつきましては、謹んでお受けいたします。
という結論にいきつくまでに、価格を幾らかでも抑えられないかと輸送費や関税を節約するための策を練っていたのですが、あまりいい解決策が見当たらず、ムダに時間をかけてしまったのでした。
ただいまご予約の皆様には、勝手ながら期限を決めさせていただき、ご購入の可否を確認中です。
またキャンセルが出た場合は、一般販売用にキープしておいた分に加えて12月6日23時59分から予約を受け付けさせていただきます。
言い忘れましたが、上の動画はプロップ・コレクターで研究家のアダム・サベージ氏によるクラビウス基地専用銀色宇宙服の製品レビューです。 ]]>
やっとクラビウス基地専用銀色宇宙服が出荷されます
http://tenshu53.exblog.jp/241654271/
2022-11-16T01:31:00+09:00
2022-11-16T09:13:51+09:00
2022-11-16T01:31:47+09:00
tomenosuke_2006
Sci-Fi Classicモチャ
送金後、中国の工場から直送される手筈だったのですが、出荷準備ができたら送られてくるはずのインボイスが、ちっとも届かないので支払いもできず、そのうちに円安が進行しちゃったのでした。
予約開始時の2021年1月のレート(1ドル=103円)で予約価格を設定していたのが、最近の円安レートで計算すると1.4倍に跳ね上がってしまい、こんなのは想定外。
とにかく先日、ご予約いただいた方からお電話があり、アメリカでは出荷されたようだと教えられ。
で、慌ててメーカーに問い合わせると、いろいろ言い訳を聞かされたあげく、割高なアメリカからの送料を加算したインボイスが一両日中に届くことになったのでした。
ご予約のみなさまには、後日、価格改定のお願いやら、値上げによるキャンセルを受け付けさせていただく旨のメールをお送りする予定です。 ▲▼ メーカー Executive Replicas のサイトの製品ページ ]]>
宇宙少年 "ザッピー" くん
http://tenshu53.exblog.jp/241644791/
2022-11-03T20:32:00+09:00
2022-11-06T11:16:40+09:00
2022-11-04T22:37:26+09:00
tomenosuke_2006
Sci-Fi Classicモチャ
あのころはもっと面白かったような気がするのですが、歳のせいでしょうか。
2009年に矢継ぎ早にリリースされた夢のレトロSF2大フィギュア、バック・ロジャース・1/6・フィギュアとフラッシュ・ゴードン・1/6・フィギュアの、SF愛溢れる企画力と見事な出来栄えに虚をつかれ、一気に心酔させられたメーカーのGo Hero。
といえば、なかなか出荷されない1/6『メトロポリス』マシーネンメッシュ・メタル・フィギュアと、1/6『2001年宇宙の旅』クラビウス基地専用銀色宇宙服のExecutive Replicasとは兄弟会社なんです。
後者はGo HeroがプロデュースするSFモチャの製造請負会社としてスタートし、徐々に自社オリジナルものにも力を入れるようになり、『2001年宇宙の旅』のあの画期的な赤色の宇宙服を着たデイブ・ボウマン博士と、同じく黄色の宇宙服を着たフランク・プール博士で一躍脚光を浴びたのでした。
で、今回紹介するのは、Go Heroが創業時から使っているマスコット・イラストの宇宙少年ザッピーを、Executive Replicas製造で立体化した全高9インチ(23センチ)のフィギュアです。
それは、Go Heroが謳う商品開発のコンセプト "You are living in the Forgotten Future!"(君は忘れられた未来に住んでいる!)のとおり、かつて少年時代に夢想した・・・それは実際に迎えた現在とは明らかに異なる・・・冒険と活劇に満ちた別次元のヒーロー。
デジタルでガチガチに作り込まれた超人度も桁外れな最近のムービー・ヒーローではなく、普通の少年が "ごっこ" できる程度にゆるい1930-40年代のバック・ロジャースやフラッシュ・ゴードン、あるいは1950年代のコマンド・コディ(1950年代)のような。
ザッピーは、かつてGo Heroが愛情込めてフィギュア化してきた"忘れられた未来"のヒーローたちと同じDNAで生成されているのです。 そのスペックもまた見事にレトロSFなネーミングで、ほっこりさせられます。
ブルーの上下一体型スーツはRadiation Resistant Atomitech Onesie(耐放射線アトミテック・ワンジー)といい、Xeno-Detector Z-Ray Visor(つまりバイザー)付きCosmic-Cranial Containment Unit(ようするにヘルメット)をかぶっています。
Oblit-O-Rayという名の光線銃を携行し、正式名称Sky Marshal 3000 Rocket Packというジェットパックを背負って、宇宙の悪人どもを迎え撃つのです。
と、ここまで紹介してきて、ふと思いました。
世に蔓延るMCUとかDCとは異次元過ぎる、ほとんど無名のこの新人ヒーロー・フィギュアを、誰が欲しいと思うんだろう、どんな人が買ってくれるんだろうと。
年明けの入荷になりそうです。 ]]>
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