Domaの宇宙飛行士ジーザス様。
Domaの宇宙飛行士ジーザス様。_a0077842_15174289.jpgLondon PoliceFafiのオブジェモチャを発売したホンコンのメーカーadFunture(アドファンチャー)が、アルゼンチンのアーティストDOMA(ドーマ)のデザインを元に2005年にスタートさせた奇妙なフィギュア計画がアストロノーツ・ジーザス、つまり宇宙飛行士のキリスト様だ。
NASAっぽいヘルメットを取り外せば、霊験あらたかなるあの方のお顔をじかに拝むことができる。
信心深い人たちに見初められたのか、それともただ面白いからっていうバチ当たりな理由なのか、これがけっこうウケて、いままでにいくつものカラー・バリアントが作られ続けているんだよ、アーメン。
最初は黄色い宇宙服が500個、次ぎに青ベタ、黄ベタ、赤ベタと500個ずつ同時に。
さらに今年はじめ緑が200個とピンクが300個、キッドロボット限定の赤(初期の赤とはビミョーに異なる赤)が300個発売された。
店主、グリーンとピンクを発注かけようとしたんだけれど、のんびりやってたら、もうディーラーさんの手持ちが底をついてた。
売れてるんだねぇ、カトリックの国ではとくに?
で、最近、2年ぶりにベタじゃないグレーの宇宙服バージョン(上の写真)が発売になったんで、今度こそ気合い入れてゲットしたよ。
ドーマ・デザインのウィインドー・ボックス入り。
身長10 inch(約24センチ)の堂々たる存在感は、七福神といっしょに神棚に祀っても遜色ない。
でも、本当はそんなことより、店主はこのことを話したいのだった。
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どーです、このスチル写真、凄いイメージじゃございません? ドーマもびっくり。
思い出の名場面とか忘れえぬシーンとか、映画には、とりわけ夢中になった作品には、脳裏に焼き付いて離れないアイコン的カットがあると思う。
SF映画は、とくに。
SFは絵だといわれる所以である。
石碑を仰ぎ見る人猿、空に向かって投げた骨が宇宙船にモンタージュするカット、アイコンを数えだしたらきりがない2001年。
映画が幕を開けてすぐ、宇宙を覆いつくさんばかりに現れたスターデストロイヤーの巨体。
あるいは火を吹くLAのナイトスカイ、2019年の未来都市を映し出したすべてのSFXカット。
しかし店主にとってもっとも強烈なイメージといえば、上の写真、1980年の映画Twinkle, Twinkle "Killer" Kane(キラキラ・キラー・ケイン)の幻想シーンなのだよ。
エクソシストの原作者ウィリアム・ピーター・ブラッティの原作・脚色・初監督作。
けっして成功作とはいえないけれど、異端の精神病理学者カーン中佐をステイシー・キーチが演じて、渋い渋い。
ワシントン州の海岸近く、松林を分け入ると異様なゴシック建築の城が現れる。
そこはセンター18と呼ばれる政府の極秘施設で、軍務の途中に精神障害をきたした上級士官たちが収容されている。
ベトナム戦争で完全にキレてしまった者、ロケット打ち上げ直前におかしくなり計画の中止命令を出した宇宙飛行士などなど。
キラー・ケインの異名を持つ精神病理学者の苦悩と葛藤、問題だらけの患者たちとの闘争、地味ィだけれど面白い、Aには届かない+B級映画なのだ。
で、未知の惑星に星条旗を立てようとしている宇宙飛行士の後方に十字架のジーザスがそびえるというイメージは、収容中の元宇宙飛行士の精神の奥の奥の闇の部分。
彼は小心者ではない、彼は宇宙が神の領域だと確信してしまった異常者なのだ。
ドーマの宇宙飛行士ジーザス様をいつもよりも数多く仕入れちゃったのは、店主が信心深いわけじゃなくって、忘れえぬ映画キラキラ・キラー・ケインのせいなのだった。
どうか売れますよに、ジーザス様にお祈り、アーメン。
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余談なんだけど、ドーマ・デザインのダニーもいるんです、当店に。
2005年の作、けっこうレアなんでそれなりの値段しますが、内臓を幾何学的に描いた模様がとてもキレイ、よかったら見てやってちょうだい。
ブルーとレッドがいて、確かブルーが600個、レッドが1200個の限定だったと思うんだけれど、あまり自信はありません。
しかしなんだね、ダニーの絵がくると、パーッと明るくなるよねぇ。
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# by tomenosuke_2006 | 2007-03-31 18:47 | 未分類
ひさぶりにストリートアートと、NANO4814のこと。
世界のストリートアーティストご用達のスプレー缶メーカーモンタナ・カラーはピカソの祖国スペインはバルセロナ近くにあるんだけれど、下の写真は2点ともバルセロナの一角だっていうから、行ってみたくなるよね。
っていうか、この壁か塀か分かんないけれど、切り取って持ち帰りたくなる。
っていうか由緒ある歴史の街にこういう場所があるっていうところに、かなわねぇなぁ、ふところ深ぇなぁなんて思っちゃう。
ひさぶりにストリートアートと、NANO4814のこと。_a0077842_1730408.jpg
左側に見える絵はただいま発売中の新作ダニーの作者 フライング・フォートレスの代表作テディ・トゥループスだよ。
下のグラフィティの右側のつり目の女の子の絵はっていうと、留之助に入荷したばかりのSWINDLE9号のカバーを飾ったバルセロナ在住のMISS VANの作品。
彼女の絵はSWINDLEで大特集してる、はもはや画集の趣だよ、うっとりだ。
ひさぶりにストリートアートと、NANO4814のこと。_a0077842_1895151.jpg
けど、きょうの本題は最初の写真の黒のフーディーズ着た子、は、下の写真で白のT着てしゃがんでる子でもあるんだけれど、スペインはVigozoo在住のNANO4814、当年28才のストリートアーティストのことやら彼の作品なんだよ。
写真にあるイカのようなキノコのようなキャラクター(NANOっていうのかもしれない)が彼のシンボル、世界の行く先々で足跡を残すように描き逃げしてきた。
大きな壁と時間があればそのキャラをいくつも重ねて、飽きるまで描くのが好きだとか。
ひさぶりにストリートアートと、NANO4814のこと。_a0077842_216989.jpg彼もまたヨーロッパのストリートアーティストが大挙参加したキッドロボットのミニフィギュア、ファットキャップのシリーズ-1で、面白いのをひとつデザインしてたね、赤いボディにヘリンボンのヘッド、軽いタッチの作品だ。
で、じつはいま店主の元にはこのミニ・ファットキャップのコンセプトになったスーパー・ファットキャップ、もちろんワンオフがいるのだよ(ん〜、留之助ホームページのワンオフ・コーナーの公開が急がれる)。
ところでストリートアートとかグラフィティとわれている芸術は、パトロンとかスポンサーに縛られない、縛られちゃいけない自由で気ままなゲージュツなのだというエピソードをひとつ。
2005年の暮れの話だけど、ソニーがPSPを宣伝するのにアメリカ各地でストリートアーティストを雇いPSPで遊ぶ子どもたちの絵を描かせたんだよ。
ま、流行をうまく利用した冴えてるセールスプロモーションだと思ったんだろうけれど、カウンターカルチャーを売り買いするふとどきなヤツらだって、ものすごいブーイングの嵐になっちゃったと。
サンフランシスコにある食料雑貨店の外壁に描かれたPSPのグラフィティには、だれかがSONYにひっかけFONY(インチキ)と落書きして、やんやの喝采、TVニュースにまでなった。
いっとくけど、ミスター・カートゥーンのロスト・エンジェルにはFONYブランドのラジカセが付属するけれど、別にロゴを無断使用して訴えられるのを恐れたからじゃない。
カウンターカルチャーの雄、カリスマ彫師はSFで起きたそこらへんのエピソードをよーく知ってたのだ、と思いたいんだけれどね。
ブラスターの刻印のアルファベットを入れ替えたりして、まるでChanel(シャネル)をChannel(チャンネル)と偽って売るのとはラベルが違うんだと、そんなとこかな。
下にNANO4814のスーパー・ファットキャップを披露させてもらうね。
さらにその下に彼の作品が見られる追加ページへのリンクあり。
ひさぶりにストリートアートと、NANO4814のこと。_a0077842_2193220.jpg


NANO4814傑作選。
# by tomenosuke_2006 | 2007-03-30 21:29
店長よりレス、あり。
↓の記事がらみで店長からメールが。
昨夜、ひとりで大笑いしながら観たDVDチームアメリカ ワールドポリス に、AXIS OF EVIL(悪の枢軸)フィギュアそっくりな人形が出てたんだって。
この偶然は何かの縁、絶対仕入れましょうと。
分かりましたよー、そのつもりですよー。
まえからウワサは聞いてたけど、このブラックネタ満載のシニカル人形劇、やっぱり観た方がいいのかなぁ、向学のためにも。
店長よりレス、あり。_a0077842_15405615.jpg
だったらお返しにこれ↓紹介しておく。
LAのストリートアーティストUrbanmedium(アーバンメディアム)のアートワーク。
店長よりレス、あり。_a0077842_15414287.jpg
アーバンの作品でチェ・ゲバラとSWのストームトルーパーを合体させたその名もチェ・トルーパーは、オベイ・ジャイアントとならび評されるストリート・プロパガンダのシンボル。
去年だったかそれの高さ15センチぐらいのレジン胸像が限定発売されたんだけど、店主、入手できず、いまだにあっちこっち探し回ってる。
店長よりレス、あり。_a0077842_1683739.jpg

# by tomenosuke_2006 | 2007-03-29 16:13
豪華“悪の枢軸”セット。
デザイナーは21世紀のウォーホルと呼ばれてるLAベースのアーティスPLASTICGOD(プラスチックゴッド)。
セレブリティたちをミニフィギュアに仕立てた絵が彼の代表作かな、ジュエリーやアパレルの仕事も積極的にこなす20代の男子だ。
豪華“悪の枢軸”セット。_a0077842_12132688.jpg
プラゴッドのファンは多くって、映画スターでいえばジャーマイン・フォックス、ブルース・ウィリス、古株のマルコム・マクドゥエルなどが自分をモデルにした絵だけでなく、いろんなプラゴッド作品を集めてるとか。
ぜんぜん詳しくないけれど、T.M.Revolutionのナントカっていう日本人の男の子もプラゴッドの絵を買ったらしい。
このまえここでちょこっとお見せしたニンギョー・プロジェクトもプラゴット作品だった。
そういう彼のもっともシニカルな絵がスーパーラッドトイズで3D化されることになったんで、ご報告。
このフィギュアAXIS OF EVIL(悪の枢軸)についてはあまり詳しくは語らない、報復が怖いから?
背丈5 inch(13センチ)のプラスチック製で生産数やら価格は未定、エアガンの的にするという贅沢な使い道もありそうで。
豪華“悪の枢軸”セット。_a0077842_12394593.jpg

# by tomenosuke_2006 | 2007-03-29 13:10
ミスター・カートゥーン on SKET TV
ロスト・エンジェル発売記念イベントの模様だよ。
youtube.com/watch?v=vVG0ozcWhNg
この映像の中でミスター・カートゥーン、あと4つの別エディションを発表するようなこと言ってるね。
場所はLAサンセット・ブールバードのMeltdown Comics(メルトダウン・コミックス)。
コミックスを中心にDVD、T、デザイナーズトイなんかを扱うセレクトショップだね、面白そう。
ミスター・カートゥーン on SKET TV_a0077842_104008.jpg
ミスター・カートゥーン on SKET TV_a0077842_10401735.jpg

# by tomenosuke_2006 | 2007-03-29 10:44