下呂温泉 留之助商店 店主のブログ

一足先にダレクのショップ限定版ニンギョーが入荷する。

ダレクさんの話題が続くけど。
今月はじめに紹介したSRT（Super Rad Toys）の新作ニンギョー・プロジェクト、ダレク版の出荷が遅れてる。
早くからお問い合わせいただいてるみなさん、ごめんなさい。
でも、なんともっとレアな、店主、入手をあきらめてたカリフォルニアはWest Lake Villageのセレクトショップ Tradition限定モノトーン版200個のうちのほんの数個だけど、特別に卸してもらえることになり、もう、うれしくって。上の写真はダレク・ニンギョーを囲むダレクさんご本人（左端）とショップ・メンバー、去る3月10日に開催された限定版発売記念のサイン会のときのものだね。
で、下が肝心のモノトーン版、いい感じでしょ。

36インチだから36個限定。

ほしい人いませんかぁ？
ダレクの世界36個限定36inch Qee、定価3600ドルのところを半額+送料（アメリカから空輸）でいまならひとつだけ入手可です。
36インチ、つまり約90センチの背丈、文句無しのデカさです。
同じくダレクの2.5inch Qee のスペースボット・シリーズ2を11種コンプリート・セットで提供可です。
写真では9個+シークレット1個=合計10個のように見えるんですが、ディーラーさんの案内には complete sets of the 11 different とあったんで。
いずれもご希望の方は留之助商店 info@tomenosuke.com までご連絡ください。
取り急ぎ、用件のみ。

8ミリ映画上映会のお知らせ／後編

2007-04-06の記事のつづき。1970年代に店主が集めた8ミリや16ミリのSFホラー＆ファンタジー映画コレクションの希望売却価格は1000万円。
ちょっと借金もあったし、フィルム・コレクションを売っ払ったお金でそれを返し、きれいなからだで渡米したかった。
それに奇想天外社から出すことになった映画本『超SF映画』の写真資料集めにも資金が必要だったし。
1ドル220円の時代、首尾よくフィルム・コレクションが売れたとして、もろもろ差し引いて残りをUSドルに換算すると約3万ドル。
まだ原稿料で食べていけるような稼ぎはなかったから、アパート借りて、中古のクルマ買って、芽が出るまでの生活費のことまで考えると、けっして十分な額じゃない。
1970年代終りごろの1000万円は日本ではけっこう価値があったけれど、アメリカじゃ100円ライターが1ドル、つまり日本で100円のものを買うために、あっちでは220円も払わなきゃならないということ、超円安ドル高、有り体にいえば日本の2.2倍の生活費がかかるという厳しい時代だったんだよ。手塚治虫先生からは直接電話をいただいた。
マネージャーの松谷（現・手塚プロダクション代表取締役）さんには内緒だよと念を押され、900万円なら出せるって。
そのことを奇想天外社の曽根編集長に話すと、すかさず小松左京先生の知るところとなり・・・じゃぁオレが950万出そうじゃないか。
あっという間に商談は成立、数日後、小松先生ご指定の赤坂プリンス・ホテルへ集金に伺うことになったのだった。
1970年代の終りといえばSWの大ヒットで、映画を問わず、SFと名のつくものはすべて脚光を浴びた狂騒のSFバブル時代。
店主のような駆け出しでも、一夜にしてSF映画評論家と呼ばれるようになったくらいだもんね。
日本SF小説界のドン、小松先生の鼻息きわめて荒く、勢いはスターデストロイヤーなみ、ホテルのラウンジでひといきSF資料館の構想をお聞きして、さて集金の段になると・・・930万にまけとけや。
ぐうの音も出ないというか、店主、ブロッケード・ランナーになった気分、小松デストロイヤーにいとも簡単に呑まれちゃったのでした。予定よりいくらか目減りはしたけれど、LA生活をはじめる軍資金はできた。
『SW／帝国の逆襲』が公開された1980年の夏、『超SF映画』を出版すると、すぐさまLAへ。
越したその年にSWの1作目が初めてビデオ化されて、これまた歴史的な売上げを記録した。
するとその成功が引金になったのかなぁ、次から次にいろんなタイトルのビデオソフトが発売されて、いっきに8ミリ・ホーム・ムービーの時代は終焉を迎えたのだ。
店主、ほっと胸を撫で下ろす。
だって、もしフィルム・コレクションを売ろうと思いたったのが半年遅れていたら、ビデオソフトの出現で誰も相手にしてはくれなかったでしょ。
それより何より、つねに未来を予言するような傑作を発表しつづけてきた漫画と小説の２大巨頭が、つい半年先の映像文化に起こる大変革をこれっぽっちも察知できなかったんだから面白いよね、おかげで店主はいい経験ができました。

世の中すっかりビデオソフトの時代と化した1990年代のはじめ、フィルム・コレクションを売却してからおよそ10年後、すでに帰国し飛騨人（ヒダビト）となっていた店主のもとへ小松先生の事務所から電話があった。
保管するのにも場所をとる例のフィルム・コレクションを、この際タダでいいから引き取ってはくれなまいか、と。
どこにも拒む理由はございません。
かくして懐古趣味溢れる8ミリ映画上映会が開催できるはこびとなったのでした、めでたし、めでたし。

8ミリ映画上映会を5月26日（土）下呂温泉で開催します。参加希望者は留之助商店（info@tomenosuke.com）までご連絡ください。追って詳細をお知らせします。

その他の上映予定作品“SF”の部

もひとつカーチン。

最近、SHIITAKESっていう、ようするに椎茸型のフィギュアをデザインして話題になったのがNY在のアーティストErick Scarecrow（エリック・スケアクロウ）君。
その彼がカーチンブランドと組んで今年2月のNYCCで発表した自由の女神、Over 10 inch tall（高さ25センチ強）300個限定がやっとテレビヘッドと同時入荷する。
なんでやっとかっていうと、300のうち150個はすでに2月に売り切って、残りの150個が今回はじめてアメリカの配給元を介して市場に登場したから。
留之助のプライスはだいたい7800円ぐらいなると思うけど、じつはNYCCで売られた分がコレクターのあいだで何倍もの値段で売買されてたんだから、そんなの買った人は目も当てられないお気の毒・・・・・って、じつは店主もそのひとり？
どこかで写真を見た人なら知ってるよね、この自由の女神の足元がビックリなデザインだってこと。
ま、全貌は近いうちに入荷新着情報ページに出すときお見せしますね。

KACHING BRANDSの新作ミニフィギュア、買いましょう。

トビーHKのダム・ダミーやシーム＆ダムのメーカーさんKACHING BRANDS（カーチンブランド）からシーム＆ダムに次ぐミニフィギュアの新作、TV Heads Artist Series の第１弾がリリースされるよ。
高さ3inch（7.5センチ／ベース別）のテレビ頭のミニフィギュアは、カーチンのアラン・ウォンとアメコミやアメアニメのファンならだれでも知ってるコミックアーティストにしてアニメーターのグレン・ムラカミの共作。
そのふたりがデザインした素体に10人のロウブロウ・アーティストが思いのたけをしたためたのが、アーティスト・シリーズの第1弾というわけ。
ぜんぶで10種類＋シークレットがひとつ、24個入りケースを買えばコンプリートできる仕組み、世界200ケースの限定で留之助ではケースとバラの両方で発売するつもりだよ、乞うご期待。

参加アーティストは次のとおり／Tim Tsui, Mad, Sket-One, Toby HK, Mizna Wada, Colorblok, Cameron Tiede, Maxim, Teahair, Skwak.