売上げのすべてがAlliance for Children's Rights(子供の権利を守る会)に寄付されるという注目のアート・オークションCharity by Numbers! Gala Event & Art Auction(多数参加の慈善事業!華やかな催しと絵画の競売)の近況だよ。
ぜんぶで93点に及ぶ大量の作品群はふたつのグループに分けられ、時間をおいてebayに出品されたみたい。 第1グループはあと余すところ3日、第2グループは5日、とりあえず店主がウォッチしてる作品の一部を紹介するね。 こーいう絵が最近の店主の趣味だと思ってちょーだい。 作風は異なるけれど、どれもロウブロウっていう同じフィールドで写生大会を思う存分楽しんだ少年たちの最新作。 彼らのゲージュツはバクハツなんかじゃなくって、むしろ遠くに上がる花火のよう。 控え目で、穏やかで、けれどしっかり華がある。 めちゃくちゃ日本芸能しちゃうけど、室町時代の能役者、世阿弥(ぜあみ)が能楽論で説いた“華”のことだよ。 つまり「観客の感動を呼び起こす芸の魅力、おもしろさ、珍しさ、またそれを追求・工夫し、感得する心の働き」(新辞林)ってやつね。 ま、そんなことよりも。 あくまでもウォッチだから、眺めるのはタダだから、でも、ひとつぐらいは記念に欲しいよね。 まずは第1グループから2作品。 ![]() GARY BASEMAN ![]() JOE LEDBETTER 第2グループはこちら。 #
by tomenosuke_2006
| 2007-02-15 07:49
| ロウブロウアート
![]() 店主、息切れしてヘトヘトです。 が、ブログで語るデザイナーズトイやロウブロウアート、つまり留之助商店が扱うバタクサなポップでビビッドで、ときにはアナーキーでウェアードな、とにかくアンユージュアルな商品情報に関しては、若いモンには負けられないと。 日本語に訳すと、つまり留之助商店が扱う洋風な軽妙で生き生きとしていて、ときには無秩序で変な、とにかく普通でない商品は、子供にひとり占めさせたくないの一心で、オジサン、お金と時間を費やして、日々、研鑽を積んでるのだよ、あーシンドイ。 で、今回はNYベースのストリート・アーティストNico Berry(ニコ・ベリー)の番だね。 この子はブロック塀に落書きする一方で、デザイン・ビジネス界を縦横無尽に渡り歩く頼もしい青年。 NYのストリート系ファッションブランドMECCA(右上)や女の子用シューズブランドEighty-Twenty、スケボのThink Skateboards(左下)のデザイン、さらに雑誌、パッケージ、WEBなど各種メディアのグラフィック・デザインもこなす活躍ぶりなんだよ。 ![]() 二コのキッドロボット・デビューはアパレルが先だったけなぁ。 とにかく同じころ、ミニフィギュア・シリーズのファットキャップをひとつ、迷彩仕立てで発表している(右)。 スプレーで吹いたような緑の色使いがものすごくうまい。 同じパターンでブルー系とピンク系のフーディをデザインしたんだけれど、あっという間に売り切れたみたいだね。 (店主、こっちの方はぜんぜん興味なしなんだけど、いちおういちばん下のリンク先に写真、載せとくね) さてと、そんなことより本題だ。 2006年12月、NYのキッドロボットで開催されたファットキャップのリリース・パーティでひときわ話題になった二コ作のたった1コの20インチ・ファットキャップ(下)を確保したんだよ。 文句無しの傑作でしょう。 ファットキャップの全面にグラフィティとグラフィック、即興と秩序、現実と夢などなど、アーティスト・二コの才能がくまなく反映されて、こーいうのを真のオブジェモチャっていうんです。 んで、さらに、この二コの作品を持ってたアートディーラーさんが、このまえ話したデイブ・ザ・チンプ版もまだ売らずに持っているのが判明し、つまり2コ持っていて、一度はあきらめたアレも奪取してしまったのだ!(声のトーン、大きくなったの分かりますか? お恥ずかしい) とにかくここに二コのをお見せします。 すでに丁重に箱詰めされて、こっちに向かって飛んでます。 ![]() 二コ作キッドロボット・アパレル。 #
by tomenosuke_2006
| 2007-02-14 00:52
![]() まさにポルノとアイスクリームがインスピレーションの源っていうバフらしいダニーだね。 #
by tomenosuke_2006
| 2007-02-13 11:10
夢中になって集めてきたものがいったいどれくらいの嵩(かさ)になったのか、一度ぜんぶをきれいにならべて一覧してみたい。
棚に飾ったり、専用の部屋をこしらえるまではよかったけれど、それでは収まらなくなって箱に詰め、そんな箱が次々に増えて積み上げられていく。 しばらくたつと部屋は箱で溢れ返り、とうとう別の場所に分けて保管することとなり、あげくに何が、どこに、どれくらいあるのか分からなくなる。 店主のコレクションはいつもそんなぐあいに膨張し、あるとき幸運にも一覧できる機会が訪れ、すると徐々に熱が引く仕組みになっている。 たとえばLA住まいしていた1980年からおよそ10年がかりで集めたアメリカン・デコの2000点におよぶコレクション(絵葉書から自動車まで)は、東京新聞さんのおかげで美術展『1930年代のモダンスタイリング/アメリカ・デコ展』として全貌を現わし、我ながらそのボリュームと美しさに驚嘆すると、もうこれで十分だと思ったのだった。 いまは名古屋国際デザインセンターの所蔵品となり、かつての店主のコレクションだけでデザイン・ミュージアム(つまり博物館1軒)が構成されている。 1985年に恐竜画家ウィリアム・スタウトからプレゼントされた1枚の絵がきっかけで集めた恐竜復元画と復元彫刻のコレクションは、トヨタの池袋アムラックスホールで開催された『超恐竜展』のあと、福井県立恐竜博物館のダイノギャラリーという最高の環境で第二の人生を送っている。 じつは留之助商店開業の動機も小売りの興味より、山積みされた段ボール箱からオモチャを取り出して、きれいに、お店風に陳列してみたいと思ったから。 さいわいオモチャに関しては、いまのところ熱が冷める気配はなさそうだ。 熱病型の“収集”から道楽型の“仕入れ”に気分転換でき、オモチャとの関わりにも変化が生じて、コレクターするより店主を演じる方が楽しくなってきている。 ![]() 左:東京新聞主催『アメリカン・デコ展』(1990年)の展覧会図録。コレクション撮影は友人の境隆行氏。原稿執筆から装丁にエディトリアルデザインまで、ぜんぶ店主が仕切らせてもらった自慢の1冊です。 ネオンを求めてルート66をいっしょに旅したアンティック・ショップOff The Wall(オフザウォール)のデニス・ボーゼスからは、年に2、3回、フェデックスでレストアまえのネオンの紙焼きが届いた。 アメリカン・デコからは足を洗ったと伝えているのに、建築デザイナーのケン・ウェバーがウォルト・ディズニーの依頼でたった60脚だけ作ったといわれているスタジオ・エクゼクティブ用の椅子“エアラインチェア”や、ヘイウッド・ウェイクフィールドのライティング・デスクの写真を同封してきて、店主の弱いところを突いてくる。 電話で交渉しネオンのレストアを依頼することもあれば、LAに行ったついでにレストア予定のものを吟味することも。 両面仕様のネオンはデニスのアイディアでふたつにスライスされ、程度のいい片方を店主が、もう一方をハードロックカフェが買ったりした。 個人では天使にラブソングを(1992年)で当時絶好調の女優ウーピー・ゴールドバーグと分け合うことも。 こうして集めたネオンはあのルート66から10年目の1999年、保管先のLA日通の倉庫から運び出されて船に載り、ついに下呂市の我が倉庫へやって来た。 梱包から船積み、国内輸送から開梱までを名古屋日通美術品課のベテラン、日比野さんと磯部さん(お二人とも定年退職されている)にお願いし、一部は倉庫で点灯できるように組み上げた。 何という幸運だろう、まるで示し合わせたように愛知県美術館で20世紀のアメリカをアートで総覧する『アメリカン・ドリームの世紀展』の企画が持ち上がり、協力を求められることに。 もちろん店主のネオン・コレクションが、この企画展のもっともダイナミックな展示となった。 コレクションの貸し出し協力費として受け取った金額は2000ccクラスのクルマの1.5台分、それはちょうど日通さんに支払ったもろもろの費用に相当し、借金がきれいに穴埋めできたのだった。 広大な展示室ですべてのネオンを同時に見られる最初で最後かもしれない希少な機会が与えられて、これ以上、望むものなど何もなかった。 というのはウソで、じつはディズニー・スタジオのエアラインチェアやヘイウッドの机、その後もいろいろ買ってしまっていたから、できればもうちょっと色をつけてほしいと思う店主なのでした。 ![]() 愛知県美術館『アメリカン・ドリームの世紀展』の会場入り口に飾られたNEONっていう名のネオン。コレクション中、唯一の両面仕様だ。近くを歩く人と比較すれば、その異様な大きさが想像できる。少なくともちょっと部屋に飾りたいと思えるサイズではない。 『アメリカン・ドリームの世紀展』のおかげでネオン熱が完全に冷めたわけでもないけれど、ネオン・コレクションはすべて留之助ホームページのこちらで展示販売中です。 とってもキレイ、どうぞご覧ください。 #
by tomenosuke_2006
| 2007-02-13 03:49
| ムカシモチャ
![]() 当店の殿堂入り(絶版商品がストックされている留之助ホームページ)用に残したグレイとグリーンの1個ずつ以外は全部売り切ってホッとしてたんだけれど、ここにきて再度仕入れることに。 シンコーミュージックのHIP HOPやレゲエにフォーカスしたブラックカルチャーマガジンWOOFIN'の編集部さんから、マッドヴィレインのフィギュア(日本でウチしか取り扱わなかった)を紹介したいと、うれしいお申し出をいただいた。 留之助商店の顔を売る願ってもないチャンス! けれど肝心の商品がなくては、記事にもならない。 すでに本国アメリカでいち早く完売したヒット作だもの、いまごろ簡単にはまとめ買いできないし、さぁ、あなたならどーする。 切り札1.WOOFIN'さんからのせっかくお申し出を辞退する。 切り札2.ebayへ行って探し出し、何日もかけてウォッチ、必死こいて落札する。 切り札3.店主の特別なルートを使うっきゃないでしょう。 あっちにはね、どんなモノにもコレクターがいて、その半分はインベスターを兼ねている。 デザイナーズトイ専門のコレクター・インベスターもちゃんといて、値段さえ折り合えば回してくれるのだ。 そりゃ、当店がキッドロボットから仕入れた時の値段とくらべればずっと高いけれど、ebayの現在の相場並の値段で日本のファンに提供はできる。 というわけで、レアなグレー(1000個限定)とポピュラーなグリーン(3000個限定)がそれぞれ5個ずつ、WOOFIN'最新号の発売に間に合うよう、あしたUSPS便に乗る。 ![]() はじめてお見せするマッドヴィレインの後ろ姿。 #
by tomenosuke_2006
| 2007-02-12 10:57
| 留之助商店計画
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