![]() ↑ 画像をクリックすると拡大されます。 お香やお茶、手焼きしおせんべいやさるぼぼなど、これぞ飛騨高山的民芸風の記事広告に囲まれて、ちょっぴしバツの悪そうなエンスケ君。高山市内の宿泊施設や観光案内所などで無料配布されている“るるぶFREE/飛騨高山”の2007年春号に留之助も載せてもらったら、にわかにお客さんが増えた? なんといってもここは高山市の中心街にありながら、いまではオバケのキャスパー・ストリートと呼ばれているめっきりさびしげな通り。 なのに徐々に人通りが増えてきたような気がする、ようなしないような。 もう、ご存知ですよね、ウチは入場料代わりに留之助饅頭を380円で購入いただく仕組み、だからオブジェモチャ売れなくても、饅頭はよくはける。 もうじき春の高山祭りっていうこともあって、店長、饅頭屋さんに祭の前日に200個納品してもらうよう頼んだみたい。 ![]() 春の高山祭(山王祭) #
by tomenosuke_2006
| 2007-04-08 17:05
| 留之助商店計画
我々は雑誌を愛す、という名の写真満載の本がもうじき入荷する。出版社はこのまえ紹介したFURNISHと同じベルリンの出版社Die Gestalten Verlag (dgv)、サイズは18cm×24cm、肉厚の392ページ、英語版だ。 ところで店主と雑誌はアイ・ラブどころか、長いことハーラン・エリソンの少年と犬みたいな間柄だった。 相思相愛の時期があったんだよ。 雑誌のおかげでひもじい思いをしないですんだ。 雑誌は生活の糧だったし、唯一自分を表現する場所でもあった。 だからデジタル・メディアに押されて四苦八苦している最近の雑誌に「ガンバレ」とエールをおくりたいのよ。 店主がデビューしたSF雑誌“奇想天外”をはじめ、アメリカ製SF映画の旬なところを現地リポートした“STARLOG”や、映画とLAの最新情報を月2回のペースで書き続けた“Hot Dog Press”は、もうとっくに廃刊している、デジタルが台頭するまえに力尽きちゃった。 別に店主の責任じゃないよ、それくらい市場(読者)は気まぐれってこと。 創刊の理念のようなものを維持しながら、つねに売れる雑誌でいつづけるというのは至難の技なんだ。 よくあるでしょ、売らんがために読者にベタベタ迎合してるのやら、結局は大多数の俗悪に合わせた内容で生き延びようと必死こいてる雑誌(に限らない、いろんなマスメディア)。 悪魔に魂を売ったとしか思えない雑誌が目について、ほとほとアイ・ヘイトだよ。 むしろあまり売れてなさそうなのに、良心のようなものを感じる。 映画雑誌でいうなら松下元綱編集長率いるFLIX、もっと売れるといいね。 で、新刊We Love Magazinesなんだけれど、これは世界のポップカルチャー・マガジン10誌のケースメソッド。 優れた内容、大人の知的好奇心を満たしてくれる雑誌とはどういうものなのか、事例(雑誌のページをそのまま載録)を挙げながら解説している。 ま、固いこと抜き、きれいな写真集ながめるつもりでご注文いただければサイワイかな。 しかし、だよ、下の写真。 これは載録や事例じゃなくて、上のカバー写真と対をなすこの本の最後の見開きあたりのデザインだと思うんだけれど、返品本の山にThe hard sell(売るのが大変)の文字は、ウ〜ムと思わされちゃうのだった。 ![]() We Love Magazinesのハイライトはこちら。 #
by tomenosuke_2006
| 2007-04-08 11:39
| 書店入荷新着情報
SIDESHOW(サイドショー)からSF映画の古典禁断の惑星(1956年)でデビューしたあのロボット・ロビーの、これ以上ない精巧なライフサイズ・フィギュアが限定発売されると聞いて、店主、ことのほか苦しい。音声ギミック、電飾、モーターライズド・メカ等を搭載した完全ハンドメイドのプロップレプリカだよ、誰だって欲しいよね、けど1万7千ドル(約200万円)もする。 ウチにも1台、ライフサイズ・ロビーがいて、お店の真ん中でお客さんのお出迎えしてるんだけれど、ギミックなしの完全モックアップ。 由緒は正しいんだよ、ロビーを実際にデザインした日系2世のデザイナー、ボブ・キノシタさんに監修してもらい、未知との遭遇や1941のミニチュア製作監督グレッグ・ジーンが完成させた。 1992年ごろだったっけ、店主がお手伝いした中日新聞主催のロボット関係のイベント用に特注したものなんだよ。 で、どうですか、そんなロビーをあなたに75万円でお買い上げいただき、それを今度のロビーの購入資金に充てさせてもらうっていうのは。 部屋に飾るよいうよりは、いっしょに暮らす感覚で、ぜひご検討ください、いい買い物だと思いますよ。 いい忘れたけれど、ロビーのデザイナーのボブ・キノシタさんは、'60年代の人気TVシリーズ宇宙家族ロビンソンのロボット・フライデーもデザインしたんだよね。 ![]() ボブ・キノシタさんからいただきました。 #
by tomenosuke_2006
| 2007-04-08 01:15
| プロップ
けっこう好評で在庫もあとわずかなANDROID 8のオクトポ君。
デザインはアーミーマニアとおぼしき2人の青年Derek Welch(デレク・ウェルチ)とJason Bacon(ジェイソン・ベーコン)が主催するUNKL BRANDが提供していた。 で、2005年のSUGシリーズですっかりアンクルブランドのファンになっていた店主としては、そろそろ彼らの作品扱ってもいいかなぁって、日本でどこもやってないし。 とりあえずMa.K.の横山宏さんが表面処理デザインを提供した12 inchのHazMaPo(ハズマポ)Kaw Yokoyama ver.と、同じハズマポのPeligro(ペリグロ)のサンプル到着。 オクトポ君と同じ4本の垂直足の上にサイコロのようなからだ、の上に真ん丸のヘルメットで高さ12 inch(約30センチ)は、ものすごいボリュームかつ存在感“特大”。 とりあえず近いうちにリサーチかねてテスト販売する予定でいる。 ![]() #
by tomenosuke_2006
| 2007-04-07 00:19
![]() その1週間後だったか、昔の家庭用映像ソフトの8ミリ・フィルム引き合いに出して、DVDのコンビニエンスさについて書いた。 その度にshin1701さんっていう、店主と同世代とおぼしき人がコメントよせてくれて、店主、こんな(↓)レスしながら放ったらかしにしちゃってた、すみません。 「これを機会に倉庫から8ミリ・フィルム見つけ出し、懐かしいデザインのパッケージなどスキャンしようかと思います。で、それを紹介がてら、一度は店主の元を離れっていった膨大なフィルム・コレクションが、訳あって出戻って来るまでの四方山話でもさせてもらうつもりです。主演は小松左京先生、共演は手塚治虫先生、乞うご期待」 いまさらな気もしますが、書きます。 ![]() 関西では喜劇俳優の故芦屋雁之助さんと弟の芦屋小雁さんがフィルム・コレクターとして名を馳せていた。 雁之助さんはハリウッド・ミュージカルが大好き、小雁さんはとくにホラーが強かった。 で、関東では、クレープ頬張りながらプラプラ歩くお行儀の悪い子が群がるずっとまえの原宿、つまり関係者だけで構成されていた時代の原宿だね、そこを根城にしてた20代半ばの店主こそがSF映画専門でちょい有名だったのだ。 店主も雁之助さんや小雁さんと同じように、日本で最初に8ミリ映画の輸入販売をはじめたジュネス企画さんにお世話になった。 8分とか16分間のダイジェスト版8ミリ映画をいろいろ買った。 ジュネス企画代表の西谷さんからアメリカではフルレンジの海賊版16ミリがアンダーグラウンドで売買されていることや、その種の情報が載る月刊タブロイド紙FILM COLLECTOR'S GUIDEの定期購読のしかたなど教わり、徐々に個人輸入の世界へ。 オブジェモチャの、とくにレアもの仕入れの手際のよさは、なんたって海外取引30年の経験と実績あればこそ、知恵と工夫だけは誰にも負けないのだよ。 ![]() とにかく気がつけばフィルムの山また山、原宿のアパートはまるで古物商か古本屋の倉庫のよう、どう見ても人が住む場所ではなくなっていた。 キッチンを占領するピンボールマシーンの下には8ミリや16ミリの映写機が何台も。 8畳間の壁一面の本棚にはSF小説や画集、マンガやプログレなレコード、SFオモチャやドンポストのマスクがギュウ詰めになり、床には8ミリやら16ミリがうずたかく積まれている。 で、残されたわずかなスペースに、それでもムリヤリ7、8人、精一杯からだを縮めて座り込み、毎週土曜日の夜は映画上映会が催された、店主の解説付きでね。 けれどそんなお遊びも70年代が幕を閉じるのと同時に終りを迎えたのだった。 ある日、突然、こんなとこで映画観てるより、映画の都ハリウッドに住んだ方がいいじゃんって。 ならフィルム・コレクションを処分して渡米の元手にしようと思いたち、SF雑誌奇想天外の曽根忠穂編集長に相談すると、さっそく2名の御大が名乗りを挙げた。 それが手塚治虫先生と小松左京先生だったのである。 おふたりに店主の希望額を告げ、入札してもらうことに。 ん〜、このときの経験がオークション好きな性格形成に一役かったということ、いま気がついたわ。 つづく。 表題の 8ミリ映画上映会はマジに計画中でありまして、詳しいことが決まり次第、参加希望者を募ります。 その他の上映予定作品“ホラー”の部 #
by tomenosuke_2006
| 2007-04-06 22:45
| ムカシモチャ
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