さらにコミコン限定。
またまたティム・ビスカップを獲得。
ティムの個人サイトから奇跡的に。
彼のプロフィールとともに紹介した緑と金の横縞カリ(バルセロナ・アートショー記念)のバリエーション(左下)で、こっちは350個限定のSDCC記念版。
大半はコミコン会場で売られるのだけれど、こうして岐阜の病院にいるかわいそうな人のためにもチャンスは用意されていた。
親切なティム、ソツのないティム、商売上手なティム。
店長候補君、ともにティムを見習いましょう。
さらにコミコン限定。_a0077842_2159963.jpg
と、店長候補君にメッセージ入れたら、これはどうだのメールがありました。
コミコン限定のキューブリック・エイリアン(右上)、高さ90ミリ。
パッケージがオールド・ケナー時代の復刻調でかわいい。
じつは店長候補君、フルサイズ・エイリアンヘッドのコレクションに囲まれ寝起きしてるくらいのエイリアン好きなんです。
留之助商店開店の折りには、エイリアンモチャについて分からないことがあったら、何でもきいてやってください。
2006個限定だから、あわてずじっくりebayチェックして、仕入れてみましょうか。
# by tomenosuke_2006 | 2006-07-21 18:52 | イマモチャ
外泊許可。
月末が迫ってくると、いろいろ気がかりなことが頭をもたげはじめる。
小さいながらも、私は会社(ハローランチ飛騨店)の社長なのだ。
小さい会社だから、悲しいかな社員まかせにできないこともあり、とくに25日の給料日と月末の支払い日の資金繰りには、長年培った高度なスキルを要するのである。
つまり充分にキャッシュフローのある楽ちんな経営状態ではないから、あっても社長が仮払いしてオモチャを大量に買ったりするもんだから、大変なのだ。
だからこの週末、外泊許可をもらって県立岐阜病院から下呂へもどり、懸案をいっきに片づけてしまいたい。
先日の大雨で本社工場のある下呂市から高山市へと向かう国道41号線が寸断し、1000人以上の顧客にお昼の弁当が届けられなかったことの詳細についても知っておきたい。
8月1日から新しいコンピュータ・システムに移行するための準備は大丈夫か、それもこの目で確かめておきたい。
それに3週間も留守にしていると、オモチャが詰まった段ボール箱がいくつも届く。
いまある中のいちばんの大物は、テキサスのヴィンテージTV専門店が航空便で送ってくれたPHILCOのテレビジョンセット、プレディクタ、1959年製。
チューナー本体とその上に載るブラウン管をバラして梱包すると聞かされていたから、ぜひ具合を確かめたい。
是が非でも外出許可をとらねばならないのだ。
外泊許可。_a0077842_148683.jpg

きのう、担当の研修医、新之介先生に週末の外泊についてお伺いをたてると、いいと思いますとのことだった。
そのことを詰め所で聞いたベテランの看護師さんが、パルス療法直後の体力が落ちている危険なときに外泊だなんてもってのほかだと、忠告に来た。
その晩、ふたたび私の部屋を訪れた新之介先生にどうにかならないかと迫ってみると、主治医の小田先生に確認するといわれた。
雑菌の蔓延していそうな人混みを避けること。
疲れたと思ったら即座に休息を取り、けっして無理をしないこと。
1日の塩分5グラム以下、タンパク質50グラム以下、総カロリー1700前後の食事を心がけ、薬の服用を怠らないこと。
常時マスクを着用し、手洗いとうがいを忘れない。
風邪でも拾ったら、いままでの治療が水泡に帰すばかりか、取り返しのつかないことになりかねない。
つい先ほど、以上のことをきっかり守れば、外泊してもよしとなった。
ラッキー。
が、いま、雨雲がどんよりとたちこめた窓外の涼しげな景色を見て、はたと気がついたのだった。
あの日、着の身着のままで入院して、上着といえば半袖のポロシャツが1枚。
靴もソックスさえなく、履物といったらサンダルのみ。
こんな格好で表に出たら風邪ウィルスの総攻撃にあってしまう。
さあ、どうする、どうなるんだ〜。
アンラッキー?
# by tomenosuke_2006 | 2006-07-21 14:48 | ネフローゼ症候群
コミコン限定、とりあえず押えた。
もう、コミコン限定品がebayに出た。
昨夜のプレビューナイトでゲットしたらしいティム・ビスカップ作、gamma-goブランドのお人形、タイガーリリー(店長の好きな射撃のポーズが特徴)・・・500個限定・・・Buy It Now(希望落札価格)での出品。
いままで女の子用Tシャツやパジャマの絵柄に使われてきたタイガーリリーだけれど、コミコンを記念してはじめて3D化された。
gamma-goのサイトで予告を見て、欲しいと思いながら、あきらめていたんだよ。
押えるしかないでしょ。
バキューン。
コミコン限定、とりあえず押えた。_a0077842_204389.jpg

# by tomenosuke_2006 | 2006-07-21 02:01 | イマモチャ
7月20日、2度目のパルス療法終了。
ドドッと血管に250ccのステロイド溶剤が注入される。
血圧が急激に上がるのを実感する。
顔、とりわけ目のまわりがいっきに膨らんでいくような感覚。
クローネンバーグのスキャナーズのオープニングを連想してしまう。
薬の副作用で免疫力が低下するから、とくに細心の注意が必要だ。
部屋を出入りするたびの手洗い。
うがいは最低、朝・昼・晩に就寝まえ。
風邪などひいたら、肺炎になりかねない。
さ、またオシッコが気になる日々のはじまりだ。
7月20日、2度目のパルス療法終了。_a0077842_13291243.jpg
なのに、なのに、カリフォルニア最南端の街サンディエゴにある巨大コンベンションセンターでは、私の苦悩をあざ笑うかのように、きょう(正確には時差があるから半日後)から3日間、SDCC(サンディエゴ・コミコン)が開催される。
映画・TV・漫画・アニメ&オモチャの世界一の祭典。
ハリウッドスターからコミックアーティストまで、ゲストがすごい。
サミュエル・ジャクソンも来る。
この日ばかりは作り手とファンの垣根が取り払われ、いっしょになってエンタのいまを楽しむのだ。
オモチャでいえば、いろんなメーカーがSDCC/EXCLUSIVEっていうコミコン限定版をリリースたり、遊びに来たデザイナーズトイの作家が、みずから自作の限定版にサインしてくれたりする。
夢のまた夢、別の夢。
私は病室で顔が膨張する感覚と闘いながら、どうせ膨らむなら膀胱の方にしてくれと心で叫び、旺盛な尿意の到来を夢見るのだった。
7月20日、2度目のパルス療法終了。_a0077842_13425813.jpg

ここがエンタとオモチャの夏の聖地サンディエゴ・コンベンションセンターです。
行きてぇ。


# by tomenosuke_2006 | 2006-07-20 13:52 | ネフローゼ症候群
Tim Biskup & Seonna Hong
Tim Biskup & Seonna Hong_a0077842_014557.jpg
南カリフォルニアの朝。
さわやかな太陽光の差し込む明るく整えられたキッチン。
ハミングバードがブーンというやさしい音をたてながらホバリングして、花の蜜を吸う様が窓越しに見える。
しぼりたてのカリフォルニア・オレンジとノンファットの真っ白なミルクを注いだふたつのグラスが、目玉焼きの皿の左右に、ひとつずつ礼儀正しく立っている。
コーヒーはもちろん薄めにたてたカフェインフリー。
テレビはつけず、シャッフルにセットしたiPod搭載の専用サウンドシステムから、いまゴリラズのGet the Cool Shoe Shineが流れている。
所定の位置に約束のものがならび、見つめ合うカップルの表情もまた、いつも通りの平和で思いやりに満ちたもの。
物静かで、イレギュラーを完全に排除した安全かつ安心できる空間。
こういうのを“絵に書いたような超クールさ”というと思ったら、そこの住人はまぎれもない絵書きのカップルだった。
ロウブロウ・アーティスト、ティム・ビスカップとシオナ・ホン夫妻。
絵に音があるとすれば、その音量を可能な限り抑えた静かで控え目な主張が、ふたりの作品の共通点といえようか。
彼らのアートワークを見ていたら、そんなふたりの1日のはじまり、キャンバスに向かうまえの朝食風景を空想してしまった。
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これは去年の秋、発売3日後には売り切れてしまったティム・ビスカップ作の8インチ・ダニー、1000個限定。ちなみに左上の緑の横縞君はティムのオリジナルキャラの9インチ・カリ。今月はじめにスペインのバルセロナで開催されたアートショーの記念に100個が会場で、残りの100個がネットで限定販売された。右上はシオナ・ホン作のポスターアート、ビッグ・ワイド・サファリ、100枚限定。すべて絶版品ですが、当店にはわずかながら在庫あります。


ティム・ビスカップのプロフィール・・・
カリフォルニア生まれのティムはディズニーランド、ラットフィンク、日本の怪獣映画、パンクロック、スケートボード、アンダーグラウンドコミックにまみれて育った。
1980年代半ばに地元のオティス・パーソンズ・デザイン学校を中退すると、イラストの世界で働き出し、スケボに絵を提供したり、イベント用のポスターを描くように。
2003年ごろからアニメの世界にも進出して、カートゥーンネットワークではオリジナルアニメを監修。
中でも短編アニメのサムライ・ジャックは、ティムが生んだお化けのような、怪獣のような、宇宙人のような不可思議なキャラクターたちと、ジャックという名の侍が共演する楽しい作品だ。
もちろんトイの世界にも積極的に参加して、ダニーやキューイの彼の作品は発売と同時に完売してしまう人気ぶり。
最近ではオリジナルTやアクセサリーなどを販売する自身のブランドGamma-Goを主催し、もっとも商才に長けたロウブロウアーティストぶりを発揮している。
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シオナ・ホンがデザインした数少ないトイ、タコガール(左)とナットハンガー(右)、キャワイすぎます。サンフランシスコのオモチャ屋SUPER7からリリースされたカプセルトイ“ネオカイジュウ・プロジェクト”全10種類のうちのふたつである。このプロジェクトにはティムも参加。さらにはゲーリー・ベースマンも不思議カイジュウをふたつデザインしている。みんな、お友だちなんです


シオナ・ホンのプロフィール・・・
ティムの妻シオナは、育児と仕事のバランスをうまくとりながら創作活動を続けるマイペースの人。
ただいま、ちょっと寡作である。
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校を卒業後、子供たちにアートを教えながら、画家として、またアニメの背景を担当する美術係として、着実に力をつけてきた。
1999年、長編アニメーションTeacher's Petの背景美術でエミー賞を受賞。
そのアニメのエグゼクティブ・プロデューサーが、まえにも触れたと思うけれど、ゲーリー・ベースマンだった。
最近やっとネオカイジュウ・プロジェクトの5人の参加アーティストによる同名のポートフォリオを手に入れた。
彼らは、それぞれ2種類のカイジュウ・デザインを担当し、シオナ以外の4人は1枚に1点ずつ絵を描いているのだが、シオナだけは2種類のカイジュウを1枚の絵の中に共演させて、マイペースぶりを発揮している。
おしまい。
# by tomenosuke_2006 | 2006-07-19 23:59 | ロウブロウアート