モダニズムついでに。
書庫整理してたらこれぞ店主好みのモダニズムっていうか、未来を夢想したデザインのとっておきの写真が出てきたんで、話のついでに紹介しておくね。
アメリカのインダストリアル・デザイナーのノーマン・ベル・ゲディスという人が、1932年にホライゾンっていう本を発表した。
流線型時代の到来を予言したといわれる画期的な内容で、とくにトランスポーテーション・オブ・トゥモロー(未来の交通機関)と題した論文は専門エンジニアたちの研究・開発に大きく貢献した。
テーマは重量と空気抵抗の軽減。
流線型はそれを実現するための最良の方法だと述べている。
モダニズムついでに。_a0077842_16102644.jpg

で、上の3点はそのホライゾンに掲載された図面をもとに、10数年前、専門家に作ってもらった木製モデルの写真。
上からインターコンチネンタル・エアーライナー・ナンバー4と名付けられた451人乗り大型旅客機、大きいからプロペラもいっぱい。
その下はモーターカー・ナンバー8、8人〜10人が乗れるというミニバンの原型?
いちばん下は豪華客船オーシャンライナー、クィーン・メリーが就航するよりまえのデザインとは思えない。
こういうオモチャが出ると楽しいのにね。
文字通りのデザイナーズトイでしょ、正確にはモダニズム・デザイナーズトイとかインダストリアル・デザイナーズトイ。
MEDICOMさんあたりがやってくれたら、店主、ひれ伏します。
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# by tomenosuke_2006 | 2007-03-05 17:32 | ムカシモチャ
もひとつ、モダニズム。
もひとつ、モダニズム。_a0077842_1058309.jpg
といっても、これはSF(サンフランシスコ)にあるアートギャラリーModernismの名前。
ここで3月15日〜5月5日までゲイリー・ベースマンの新作展“I Melt In Your Presence”(あたしゃ、あんたのそばで和みます)が開催される。
伝統にとらわれないっていうモダニズムの考え方、それをまんまギャラリーの名前に使って古今のモダニズム・アートを紹介している有名ギャラリーが、ついにロウブロウ・アートを採り上げた。
とってもいいことです。
ゲーリーも参加する盛大なレセプションは初日の夕方5時半から、行きたいねぇ。
今回の作品は1:2の横長ワイドなサイズが中心で、下の“Dying of Thirst”(46cmX92cm)もそのひとつ。
ダイング・オブ・サースト・・・脱水状態の死と直訳していいのかな、かわいい絵の中に静かな残酷さが漂って、あいかわらずゲイリーの絵は意味深長だ。
あっちにいれば作品に込められた彼の最近の気持ちなど、とくと聞けるのになぁ。
もひとつ、モダニズム。_a0077842_1125960.jpg

March 15th-May 5th, 2007
Modernism
685 Market Street
San Francisco, CA 94105
(415) 541-0461


# by tomenosuke_2006 | 2007-03-05 11:48 | ロウブロウアート
気になる新作の入荷予定。
キッドロボットからリリースされる新製品についていくつか問い合わせいただいてるんで、まとめて報告するよ。
生産数が少ないところへもってきて、最近の世界的な(日本を除く)デザイナーズトイ・ブームで引き合いも多くなり、留之助みたいな新興で取り扱い高の小さいショップへは出荷制限がかかるようになってきた。
品物によってはまえみたいに簡単に手に入らないものも出るしまつ。
気になる新作の入荷予定。_a0077842_8401475.jpg
たとえばあんなに楽しみにしていた6インチ・ファットキャップの新作だけど、750個限定ってこともあり、留之助には回してもらえなかったんだよ(/_;) ←53にもなって顔文字使うのはこれが最初で最後にしたいわ。
しょーがないからひとり1個限定のキッドロボット通販で店長とふたり、つまり2個、定価で仕入れた、情けないね。
けど、契約ショップの洗い直し作業がはじまるんだって。
キッドロボットによると、うちみたいな真面目(?)なショップにはよどみなく品物が供給できるような新システムを整備するってことらしい(^◇^) ←これがホントに最後。
気になる新作の入荷予定。_a0077842_9154421.jpg

古くからキッドロボットと取り引きのある現地のディーラーさんの中には、即売り切れを見込んで、お約束の発売日まえに個人のIDでebayに出品して荒稼ぎする人も。
もちろん定価より高いプレミア価格での出品。
キッドロボットは売り切れた商品がプレミア価格で流通するのは容認しているけれど、
売り切れまえの、もとい発売日まえのこんな取り引きは黙って見ちゃいられないと。
そーでなきゃね、である。
とりあえずフライング・フォートレスの8インチ・ダニーの入荷は確定してるからご心配なく、いつものとおりの極少数だけど。
気になる新作の入荷予定。_a0077842_10115453.jpg
それと、ロケット包装のエースとイオンも間違いなく入荷するから。
なことよりキッドロボットは小売店と直接取り引きする一方で取次ぎさんにも品物流すなんてこと、そろそろやめにした方がいいんじゃないのかな。
手塩にかけて作り上げた大事な商品が、どんなお店で売られてるのか分からないなんて、ちょっとヤバイ。
ブランド・イメージを守るためにも、アパレル業界なんかでは当たり前になってる直接契約や、自社製品を扱うにふさわしいショップかどうかのリサーチしなきゃ。
今度、そんなようなこと卸売り部門のマネージャー、シャノンっていうんだけれど、彼女に言っとこうかな。
余計なお世話? いえいえキッドロボットを愛すればこそです。
# by tomenosuke_2006 | 2007-03-05 00:45 | 留之助商店計画
恒例モダニズム・ショー開催。
今年もサンタモニカのシビック・オーディトリアムでモダニズム・アートとアンティックの祭典Los Angeles MODERNISM Sow & Saleが開催される。
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モダニズムとは伝統主義への挑戦状。
20世紀初頭から1930年代(日本でいえば大正末期から昭和初期)にかけて誕生した現代主義とか近代主義、あるいは新感覚派とか新興芸術派のことをいう。
店主はそういうモダニズムの“未来を夢想したデザイン”な感じが気に入っている。
とってもSFチックで型破りなところが好き。
それはテロや水爆、環境破壊や地球温暖化、飢餓やエイズなど予想だにしなかった時代の楽天的な未来趣味。
イエスタデーズ・トゥモローとか、過ぎ去った未来とか、レトロ・フューチャーっていう言葉で語られるアレだ。
「大切なのは伝統を否定するのではなく、伝統にとらわれないことである」とは、かのEkusonemot(エクソーンモット)の言葉、つまり好きにやれってことでしょ、座右の銘。
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さてと、このモダニズム・ショー、来たる5月4日の6時〜9時がゲイラ・オープニングナイト・パーティで入場前売りが90ドル(ネットでも購入可能)、当日が100ドル、もするけれど収益はぜんぶロサンゼルス小児病院に寄付されるんだとか。
期間は5月6日までの3日間で、通常の入場料は15ドルとなっている。
モダニズムに強いアメリカじゅうのアートディーラーが一堂に会する大イベント、ブレランのセットデコレーターが足繁くかよったLAのアンティック・ショップOff The Wall(オフ・ザ・ウォール)も出展者リストに名を連ねている。
おっと、言い忘れてたけれど、オープニングナイト・パーティの名誉ホストはジョニー・デップなんだって。
モダニズムに囲まれてハリウッド・セレブといっしょにシャンパン飲めるんだから、入場料100ドルは安いかもね。
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上のモノクロ写真は1927年のドイツ映画メトロポリスに登場した未来都市。21世紀初め、つまりいまごろをイメージしてデザインされた。バリバリのモダニズムである。
すぐ上のカラー写真はことあるごとに引用させてもらってるブレードランナー(1982)から、2019年のLAダウンタウンの夜。美術的にメトロポリスの兄弟分ってとこだろう。この映画をネオ・モダニズムと呼ばずして何といわんやである。


# by tomenosuke_2006 | 2007-03-04 00:13 | ムカシモチャ
ストレンジコもの、いっきに入荷だよ。
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待ちわびてたジャーマイン・ロジャースのベール:スペスメン 129 - ピンク、当店通称デロ・ピンを筆頭に、IWG ロケットシップ-エコ・グリーンIWG ミニフィギュア 9個セットがUSPSではなくって、割高ていねいなUPS便でまとめて届いたよ。
どれもこれも、素晴らしい出来。
んで今回、IWGのロケットかフィギュアをお買い上げのみなさんに、ストレンジコ取扱商品初入荷記念にIWG特製リトグラフ(24×43センチ)をオマケしちゃうから。
アメリカの画家エドワード・ホッパーの代表作ナイト・ホークスをパロった傑作ポスターだからね。
希望者はずいぶんとユーザーフレンドリーになった入荷新着情報(→)をチェック。
ちなみに上の絵はストレンジコから届いた新オフィスの案内メールに添付してあったもので、ナイト・ホークスとはまったく関係ございません。
# by tomenosuke_2006 | 2007-03-03 00:02 | 留之助商店計画
CS&T Worldcon Model/ワーコンモデル続報。
リチャード・コイルさんの新作ブラスター“ワーコンモデル”の出荷が遅れている。
仕上げの途中でインフルエンザにかかり、そのうえパーツを磨いて出た埃をしこたま吸ったものだから喘息に陥り、しばらく寝込んでいた。
もう若くないっていうか、当年58才なんだから、ご自愛いただきたい。
さて、ワーコンモデルにはオプションがある。
LEDスイッチをサイドに取り付けたタイプと、いままでどおり爪楊枝でON-OFFするタイプのふたつが用意され、好きな方を選ぶことができる。
賛否両論あったけれど、これでいちおう懸案解消だ。
右側面シリンダーカバー前のボタンパーツについては、通称Weaver scope knob(ウェバー・スコープ・ノブ)という新パーツと、いままでどおりのマイナス・スクリュー・パーツの2種類が付属する。
左側面シリンダーカバー前のワイヤーの処理も、露出タイプとそうでないタイプが選択できる。
理想はサイド・スイッチにワイヤーが露出したShowing ver.(ショーイング・バージョン)と、サイド・スイッチなしワイヤー露出なしのHidden ver.(ヒドゥン・バージョン)の2挺を所有すること? コレクターの夢だよね。
初期出荷分15挺が完成すると、引き続き5挺だけ追加で造られ、その後5挺のフルメタル・バージョンの製作に入る予定だ。
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こちらの画像もご覧ください。
# by tomenosuke_2006 | 2007-03-02 12:02 | プロップ
やぁ、オレ、異常者。
HELLO my name isホアック・ジーが、今度こんなの10個だけ作ってebayに出すらしいよ。
HELLO I'm insAne(ハロー・アイム・インセイン=やぁ、オレ、異常者)っていう拘束衣を着た8インチ・ダニー。
店主、いろんなダニー、見てきたけれど、ここまでアブナカワイイのははじめてだね。
しかもよくできてる。
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ところで拘束衣映画っていえばジャケット(2005)ってことになるかな、新しいとこでは。
店主は羊たちの沈黙(1991)の大ファンだけど、大昔のドイツのカリガリ博士(1920)を見逃すわけにはいかないね。
いまから30年くらいまえ、映画評論家の大先輩にカリガリを観たこともないヤツに映画を語る資格なし、みたいなこといわれて、といって簡単に観られる類いの映画じゃなかったから8ミリ・フィルムを輸入した。
およそ70分のサイレント映画、ようするに映写機の音しか聴こえない映画、シーンとシーンのあいだに解説やセリフが書かれたカットが入るという昔仕立て。
英語力不足で読み切れないわ、だからストーリーが半分ぐらいしか分からないわ、けれどグラフィカルなセットデザインにあんぐりみとれて、70分があっという間にすぎたっけ。
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精神異常のお医者さんカリガリ博士と、その忠実なしもべの夢遊病患者による連続殺人事件を描いている。
で、終盤、ついに取り押さえられた博士が拘束衣を着せられ独房へ収容されて、そのあとにあっと驚くどんでん返しが・・・。
ホラー映画のルーツという人もいれば、ヒッチコックのようにカリガリを映画作りのお手本にしてきたと公言する監督も少なくない。
ジョー・ダンテが監督したオムニバス映画トワイライトゾーン(1983)の第3話(全4話中、最高の出来だと思うよ)のセットデザインも完全にカリガリってた。
ひとことでいうならドイツ表現主義という芸術。
感情や心理を視覚に例える手法と、勝手に理解している。
いまなら簡単にDVDが手に入るし、しかもBGM付きであきさせないし、たまにはこういう映画観るもいい。
さっきYuo Tubeでチェックしたらセットの書き割りがストリートアートのように見えてきたけれど、これって重症?
ホアック・ジーの新作異常者君は、イマモチャやり過ぎるなよっていう警鐘なのかもしれないね、でも買っちゃおっと。
# by tomenosuke_2006 | 2007-03-01 22:14
ブレランをめぐる暴言 1/3 「スコット監督の恋人」

はじめに映画ブレードランナーに関する記述は、4分の1世紀以上まえに店主がLA界隈で見たり聞いたりした話のおぼろげな記憶に基づいている。店主はブレランについて書かれた研究書や論文を推考したり、公開後もたびたび改編された完全版やディレクターズ・カット版を精査するような熱心なマニアではない。店主にとってブレランはそれがつくられた時、幸運にもその近くにいたという理由から、心情的にずっと共生する映画だった。ブレランをめぐる暴言と題するこの文章は、そんな映画についての回想と、商品化に関する最新の話題を併記した雑文に過ぎない。

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↑ 日本版スターログ1981年10月号より転載。映画ジャーナリスト時代の若き日の店主が寄稿した撮影現場レポートで、この記事が日本で最初にブレランを紹介した文章となった。


去年の秋、映画のマーチャンダイジングの仕事をしている知人から、長いあいだ闇の中にあったブレードランナーのライセンスが近くクリアになりそうだが、売れ筋はブラスターとスピナーぐらいだろうかと相談を持ちかけられた。
大量生産品にあまり興味のない店主としては、反対に意地の悪い質問を浴びせたものだった。
何が売れるかではなく、きちんと製品化する自信はおありかと。
ファンの知性を過小評価しては困る。
安易な態度は彼ら(我々)の気持ちを踏みにじるのに等しく、とりわけブレランほど世界中に研究熱心なファンを有する映画はないと力説せねばならなかった。
この映画の細部にいたる作り込みの深さは尋常ではない。
神秘的ですらある。
謎の迷宮は果てしなく続くようにも思われ、詳細を知りたいとの欲求がファンの結束を固くしている。
たとえばすべてが白日の下に晒されているSWとは次元が異なるのである。
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↑ 売れ行きが奮わなかったERTL社のダイキャスト・ミニカーのセット。その後、在庫整理のために単体ブリスター版が発売された。


映像とサウンドトラック以外の主なライセンスは映画出資者で組織されたThe Blade Runner Partnershipが管理していたが、映画公開後まもなく解散した。
玩具の商品化権がダイキャスト・ミニカーのERTL社ぐらいにしか売れず(SWのようなわけにはいかなかった)、加えてその売れ行きが奮わなかったこと、またBLADE RUNNER SKETCHBOOKなど関連書籍の翻訳権の引き合いが期待したほどなかったことなどが解散の最たる理由だった。
その後、4分の1世紀ものあいだほとんど放置されてきたようなブレランのライセンスなのだ。
稀に見る濃厚な世界観ゆえに魅力的なプロップデザインも数知れず、ガレージメーカーたちがそこに創作の可能性を見出したとしても不思議ではなかった。
優れた作品がアンダーグラウンドで芽を吹き、控え目ながら地上で開花することになった。
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↑ かつてゼネプロから正規品のポリススピナーのソフビキットが発売された。ディスプレー・モデルとしてだけでなく、タムテックとのコンパチも楽しめた。


ブレランはカメラが回り出すまでに何度も不運に見舞われた映画だった。
製作直前にアラン・E・ナースという作家が同名のSF小説を発表していることが判明し、多額のタイトル使用料が支払われることになった。
その問題が解決すると、今度は映画の独立プロ系製作会社フィルムウェイズが当初の製作費2200万ドルを徐々に削減しはじめ、ついには企画そのものを放棄してしまったのだ。
それが1979年12月、映画にはタイミングの問題がある。
スタッフやキャスト、スタジオのスケジュールなどがすべて考慮されて、ブレランは1982年6月の公開に向けて企画されていた。
プロデューサーはマイケル・チミノのディア・ハンターでアカデミー賞を獲ったマイケル・ディーリー。
13もの映画会社に協力を求めたが反応はかんばしくなかった。
1979年12月といえばハリウッドは天国の門の前評判で大作映画のリスクに対して神経質になっていた時期。
チミノのディア・ハンターをプロデュースした人物が、こともあろうにチミノの新作で意外なしっぺ返しを食う、そんな皮肉に見舞われたのだった。
1980年の1年間は出資者探しに費やされ、1981年3月、やっと独立プロダクション、タンデムとラッド・カムパニーの援助を取り付けることに成功した。
さらに香港の富豪、ラン・ラン・ショウの資金も投入されることになった。
その結果、これら出資者の複雑な力関係やライセンス・ビジネスに対する見解の相違により、いったん解散したThe Blade Runner Partnershipのような組織を再編することはほとんど不可能になってしまったのだった。
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↑ フューチャーカー/MEDICOM。1:18 scale、ファンメイドになるデカールを貼り付けクリアコート。バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2で使われた元スピナーを製品化する権利を取得、フューチャーカーという商品名で発売してブレラン・ファンを唸らせた。


ちょうどそのころだったと記憶する、ヴィデオドロームの準備に追われるSFXメイクアップ・アーティスト、リック・ベイカーの工房で店主はリドリー・スコットに対面した。
あのエイリアンの監督は店主がこれまで見たこともないような絶世の美女を伴っていた。
リックの言葉をかりれば、彼女はスコット監督の恋人だった。
同じ時期、遊星からの物体Xのクリーチャー部門を指揮していたロブ・ボーティンからスコット監督が美女とふたりで訪ねてきたと聞かされた。
リックとロブが語るスコット監督の訪問理由は、いずれも仔細な点にまで完璧を期そうとする当代切ってのヴィジュアル・スタイルストの有り様を裏付けるものだった。
本来なら、その程度の用事はプロデューサー補の仕事なのだ。
リックとロブのブレランへの参加は実現しなかったが、この出来事だけでも今度の映画がエイリアン以上に緻密な映像の集積になるに違いないと確信させられたのだった。
スコット監督からどのようなオファが2人にあったかは後述するとして、それより翌年、つまり1982年の春、ブレランの試写を観て店主はスコット監督の恋人の正体を知ることになる。
あのときの美女、一瞬目が合い、どぎまぎしてついうつむいてしまった店主の見た女性は、スネーク・ダンサーのゾーラを演じた女優ジョアンナ・キャシディその人だったのである。
つづく。

当店在庫より、その他のスピナー。
# by tomenosuke_2006 | 2007-02-28 20:15 | TV・映画・ビデオ
発売前に売り切れっていうケースが増えてきた。
発売前に売り切れっていうケースが増えてきた。_a0077842_22584168.jpg
ついこのまえ、キッドロボットが自社製品の卸販売を出荷制限することになったって書いたけれど、最近のデザイナーズトイ人気はハンパじゃないね。
よそのメーカーでも似たようなことが起きている。
もともと生産数が少ないからね、コレクターが獲り合いするまえに、ディラー間で熾烈な争奪戦が繰り広げられることもしばしば。
とくに人気のアーティスト作品、最近ではJLED(ジョン・レッドベター)の8 inch Toxic Dog(猛毒沼のワン公)のブラウンとブルーがいい例。
最低注文数がそれぞれ6個だったから、そのようにオーダー入れたというのに、2個ずつしか回してもらえなかった。
これじゃ、お店に飾るまえに売り切れちゃいそうだよ。
ま、売れ残るよりはいっかぁ。

ところでさっきK-Iさんって方からコメントいただきました。
店主がオブジェモチャにこだわる「ワケ」、デザイナーズトイのことを詳しく知らない人のための入門コースのような記事を期待してるって。
確かに、なぜオブジェモチャなのかっていうこと、一度も話してなかったような。
で、近く、その点について語らせていただくこと、約束しますね。
# by tomenosuke_2006 | 2007-02-27 23:42
きょうの戦利品。
きょうの戦利品。_a0077842_2213540.jpgちょいまえのブログでニコ・ベリーデイブ・ザ・チンプのワンオフ・ファットキャップを紹介したとき、20インチって書いたけど、正確には20インチ・ダニーのからだに特製ファットキャップの頭をのせていて、身長は16インチ(40センチ)ぐらい。
きのう届いたの見て、分かった。
で、正式にはスーパー・ファットキャップっていうみたいだね。
そのワンオフ・スーパー・ファットキャップの3人目をお迎えすることになったこと、ここにご報告申し上げます。
アーティストはQUIK(クイック)、2004年にはじまった3インチ・ダニーのその記念すべき第1シリーズに参加していたNYの人気ストリート・アーティストで、今回店主が手に入れちゃったのはそんな彼の本領発揮っていう感じの傑作だね。
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ファットキャップのからだ全面にモンタナ・カラー・スプレーのきれいなイタズラ描き。
平和で、幼く、かわいい顔に、オジサン店主、なごんでおります。
そんなスーパー・ファットキャップを20インチのダニーの横にならべてみて、なるほどと。
今度出るチルトの6インチ版、からだは8インチのダニーのを流用してるだろうってことが判明したね(そんなことどーでもいーってか)。
店主、恐れてたとおりファットキャップにどっぷりみたい、じつは4人目のスーパーも同じ便で届くことになってるんだよ。
顔見せはいずれ、また。
きょうの戦利品。_a0077842_22454076.jpg

# by tomenosuke_2006 | 2007-02-26 22:56