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Mel's Drive-In Pre-Built HO Scale Model
映画『アメリカン・グラフィティ』(1973年)については前にも触れたことだし、ここでは割愛する。 とにかくみんな若かった。 この映画に熱狂した店主だって、まだほんの二十歳だったし、いろんな意味で感慨深過ぎる。 ロサンゼルスに住んでいた1980年代、サンセット・ブルバードとハイランド・アベニューの角に、『アメリカン・グラフィティ』で有名になったメルズ・ドライブイン・チェーンのハリウッド店を見つけ、よく通った。 映画で使われたのはサンフランシスコのメルズだったけれど、ハリウッドのここも同じ時期に、ほとんど同じ図面で建てられたと誰かに教わった。 残念ながらローラースケートをはいたウェートレスはとっくのむかしに引退していたけれど、かつて彼女たちがハンバーガーとコークを載せたトレーを高く掲げ、クルマのまえをスイスイと滑り回っただろうスケート・コースは、建物の周りにそのまま残っていた。 1980年代は安っぽい都市開発がロサンゼルスのいたるところで繰り広げられた時代だった。 メルズもまた、1985年のある日、無惨にも取り壊されて、跡地にはどこにでもあるようなミニモールが出現した。 もしかしたら6年間のロサンゼルス生活に終止符を打ち、日本へ戻ることにしたのは、憧れだった風景や思い出の詰まった場所が次々に消えて行くのを、目の当たりにしたくなかったからなのかもしれない。 なんてことは、こっちに置いといて、あの『アメリカン・グラフィティ』の象徴的な舞台、メルズ・ドライブインがHOサイズのオモチャになっていることをご存知か。 ちょいまえ、Moebius社からそのプラモデル版が出たのを知り、工作に自信のない店主は涙を飲んでスルーしていたのだけれど、この度、なんと組立て完成版が発売になったのだ。 サイズは幅40センチ、鉄道模型のHOゲージと同じスケールなので1/80のミニカー対応。 ということはドライブインのまわりに往年の名車モチャを並べて遊ぶこともできてしまうのだ。 つまりこんな感じで↓ というわけで、予約を募ります。 ご予約はこちらから→http://tomesyoten.exblog.jp/22437412/ ![]() Let's go to Mel's Drive-In! It's the place to be! As seen in the film American Graffiti, this cool Mel's Drive-In Pre-Built HO Scale Model Kit measures 16-inches wide x 10-inches long x 4 1/2-inches tall, perfectly sized for standard HO scale train layouts. Fully assembled and painted, the Mel's Drive-In Pre-Built HO Scale Model Kit is ready to display right out of the box! This marks the first time Mel's Drive-In has been recreated as a styrene model based on the original San Francisco location, offered in an attractive window box featuring classic Mel's Drive-In graphics. ![]() ![]() ▲
by tomenosuke_2006
| 2014-10-02 10:06
| TV・映画・ビデオ
「多難でおかしなオモチャ屋さん開業への道」というサブタイトルのこのブログ、9月末にどうにか開業に漕ぎ着けたってこともあり、友人のひとりが「多難でおかしなオモチャ屋さん“成功”への道」に変えたらとアドバイスしてくれた。
けれど、ま、このままいくことにします。 成功なんていう言葉は肩の荷が重すぎるし、細く、長く、オモチャ屋の店主が続けられたら、それで十分。 初心を忘れないという意味も込めて、“開業”のままにしておきます。 それにしてもオモチャ屋きっかけではじめたブログを、仕事そっちのけで楽しんでる。 もはや本業(飛騨地区でいちばん忙しいお弁当屋がキャッチフレーズです)を放ったらかし、じつはオモチャ屋の店番も店長君にあずけて、暇さえあればブログしているかシーズンVの24、観てるか。 ブログという表現メディアが、かつて文章書いたり、本を編纂し、いまも創作意欲だけは衰えずにいる私にとっては、この上なくラクチンな場所なのだ。 締め切りがない。 文字数に決めがない。 カテゴリは雑誌にたとえれば複数の連載を受け持つような感じ。 好きなことを、好きなとき、好きなだけ書ける。 さらに都合がいいのは、アップロードしたあとでも書き直しがきくということ。 出版に関係していたころ、いつも締め切り間際まで改稿を繰り返したものだった。 映画の情報(技術的な事柄を含む)を扱っていたし、読者には手強いマニアが大勢いたから、何度も読み返し、間違いはないか、誤解をまねくような言い回しをしてないか、点検に次ぐ点検が当たり前になっていた。 それでもあとの祭りなんてこと、後悔することもしばしばだった。 ひきかえブログは、こっそり訂正できるし、実際、しじゅう手を加えている。 精神の解放区・・・なんて大袈裟なものではないけれど、ここではだれも私を取り押さえることはできない。 俺が法律なのだ!? たったひとつ、1回のブログにアップロードできる画像が500KBまでという制約をのぞいては。 そんな自由なブログだから、1960年代アメリカのオッキモチャ関連で言いそびれたというか、話がどんどん横道にそれそうだったので遠慮してたこと、ここで書いておきます。 というのは“スター・ウォーズ”のジョージ・ルーカスがそれよりもまえの1973年に発表した映画アメリカン・グラフィティの時代と時代観について、少々。 ![]() Where were you in '62 ? = 君は1962年、どこにいた? ビル・ヘイリーとコメッツのロック・アラウンド・ザ・ロックにはじまり、ぜんぶで41曲のロックンロールが途切れなく繰り出されるその映画は、ファッションといい、クルマといい、カリフォルニアの風景といい、どれをとっても憧れのフィフティーズそのもの。 本当は60年代に入ってからのお話だったということを、忘れてしまいそうになる。 けれど50年代の文化風俗というものは、なにも1960年1月1日をもって衣替えとなり、クローゼットの奥に片づけられてしまったわけではない。 当然、新たなディケード(10年間)を迎えても、カーラジオからはきのうと同じヒット曲が流れ、ドライブインではチェリーコークがよく売れて、ソックホップ・パーティにナンパにシグナルレースが繰り返されていた。 むしろ華やかで活気に満ち、夢に溢れて、未来に何のかげりも感じないでいたフィフティーズの終焉は、ケネディ大統領の死の前後、ベトナム戦争が他人事でなくなった1963年ごろにおとずれたとみるのが正しいだろう。 1962年の卒業シーズン、カリフォルニアの小さな街で繰り広げられる若者たちの一夜の馬鹿騒ぎには、だから意味があったのだった。 そういう点からも60年代アメリカのオッキモチャの中でも、ロボット・コマンドを除くグレート・ガルー、キング・ザー、ビッグ・ルーたちは、むしろフィフティーズの精神によって生を授けられ、ゆえに短命で終わった不運の子だった。 アメリカン・グラフィティの主人公たちに弟がいれば、きっと買ってもらっていたにちがいないオッキモチャ。 もしいま実物を手にする幸運にめぐり合えたなら、アメリカン・グラフィティのDVD流すか、CD聴きながら、愛でてやってほしいと思う。 えっとー、留之助商店ではその幸運、売ってまーす。 ▲
by tomenosuke_2006
| 2006-10-10 22:00
| TV・映画・ビデオ
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