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憧れのスラッシュ・ライフル
THRUSH rifle will be auctioned

フレッシュ・ゴードン・ピストルよりもまえ、留之助ブラスターよりさらにまえ、留之助商店が初めて挑んだプロップ・レプリカ・ガンが、TVシリーズ『0011ナポレオン・ソロ』(1964年〜69年/通称:ナポソロ)に登場したワルサーP38ベースのカスタム・カービン"アンクルタイプ"でした。
ガイ・リッチー監督の『コードネーム U.N.C.L.E.』(2015年)は『ナポソロ』のリメイク(正確にはU.N.C.L.E.というスパイ組織が結成される前のプリクエル)で、アクションものとしては及第点だったのですが、いかんせん、各種銃器にオリジナルTVシリーズの面影一切なく、ナポソロ世代の鉄砲好きとしてはひどく失望してしまいました。
まぁ、リッチー監督が生まれたころに大ヒットしたTVシリーズなので、オリジナルへの思い入れやリスペクトなどなくて当然かもしれません。
けれど、あえて重箱の隅をつつかせてもらうなら、わざわざカスタム・カービンらしき銃を登場させながら(予告編の1分12秒あたり)、映画の時代設定が1963年であるにも関わらず、使われている銃が1968年から造られはじめたワルサーGPSで、何のこっちゃなのでした。
とにかく、留之助謹製アンクルタイプは2009年11月にすでに完成の域に達し、次に手をつけようと考えていたのがU.N.C.L.E.の敵組織T.H.R.U.S.H.の兵隊たちが使っていたスラッシュ・ライフルだったのです。
第二次大戦時の米陸軍の正式採用軽小銃M1カービンに、M16A1自動小銃のフラッシュハイダーとトンプソン・サブマシンガンの木製グリップを取り付け、銀色の大きなスコープと、その上にカメラのフラッシュの丸い傘のような赤外線装置を搭載したSFチックなライフル。
リサーチもほぼ終わり、店主と同年輩のナポソロ・ファンでカスタム・ガン作家のM氏に、そろそろプロトタイプの製作をお願いしようとしていた矢先、長らく患っておられた心臓病が悪化し、急逝されてしまったのです。
氏は究極のアンクルタイプ留之助ver.6のメタルストックの製作者であり、TVや映画の1点ものホルスターの作り手としても著名な方で、サファリランド製ショルダーホルスター#1001を留ブラAP用にリフォームしてヒップホルスターに仕立て直してもくれました。
そんな頼みの綱を突然失い、スラッシュ・ライフル計画は暗礁に乗り上げてしまったのです。
いまになって、なぜそんな話をするのかというと、6月5日から開催されているハリウッド・オークションに、スラッシュ・ライフルのキャストレジン製スタント・プロップが出品されると知ったから。
いえ、それが欲しいというのではなく、メラメラと、もう一度、レプリカ製作に挑戦したくなっちゃったんです。
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『ナポソロ』には先述のワルサーP38やM1カービンをはじめ、ルガーP08やコルトガバメントM1911、シュマイザーMP40やトンプソン・サブマシンガンM1928といった第二次大戦時代の名銃が大挙導入されました。
それらは昭和46年規制前、モデルガン・メーカーが黒染めで風通しのいいバレルの金属製モデルをのびのびと製造販売していたころの製品ラインアップと一致し、まさしく店主憧れの銃ばかりでした。
『ナポソロ』に第二次大戦の名銃が数多く使われたのには、ワケがありました。
じつは『ナポソロ』が撮影されたハリウッド・カルバーシティのMGMスタジオでは、それよりも2年前から、第二次大戦時のアメリカ陸軍歩兵連隊の活躍を描いたTVシリーズ『コンバット!』(1962年〜67年)が撮影されていて、そこで使われた銃器が片っ端から流用されたのです。
しかし『コンバット!』で使われて『ナポソロ』には使われなかった小型拳銃が、ひとつだけありました。
ドイツの名銃、ワルサーPPKです。
理由は言わずもがな、『ナポソロ』のライバル・スパイ映画『007』シリーズで、ショーン・コネリー演じるジェームス・ボンドが愛用した銃だったからでした。
余談ついでに、今度のオークションには、もうひとつ、M1カービン・ベースの気になるステージガンが出品されます。
『猿の惑星』(1968年)でゴリラ兵が使っていた、あのプリミティブで独創的なデザインの小銃です。
出品されるのはオール木製のスタント・プロップですが、発火モデルはM1カービンにレジンの外装パーツをねじ止めして造られていたのです。
ちなみに『猿の惑星』は20世紀フォックス映画であり、MGMの『コンバット!』のM1カービンを流用したわけではございません、念のため。
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by tomenosuke_2006 | 2018-06-06 09:03 | TV・映画・ビデオ
ナポソロをジョージ・クルーニーでリメイク始動。
エイプリルフールにこんな話をしても信じてもらえないかもしれないな。
去年11月、スティーヴン・ソダーバーグ監督が自作の『オーシャンズ』シリーズなどで気心も知れているジョージ・クルーニーを主演に『The Man From U.N.C.L.E.』のリメイクを検討しているというニュースが流れたけれど、ついにクルーニーが契約に同意した。
で、2012年の公開を目指して製作準備に入ったのだ。
往年のスパイ・シリーズのリメイク版といえば『アイ・スパイ』や『ゲット・スマート』などの拍子抜け映画ばかりで、あんなことになるくらいならナポソロだけはそっとしておいてほしいと思っていた。
たとえアカデミー賞監督のソダーバーグでも、クルーニーがソロを演じようとも、聖域には近づいてほしくないとさえ思っていたのだ。
が、THE UNCLEGUN.COM の主宰者Brad Ferguson(ブラッド・ファーガソン)氏によると、今度のナポソロはTVシリーズと同じ1960年代を舞台に、オリジナルの雰囲気を尊重しつつ、定番のアンクル対スラッシュの戦いを高度に進化した映画術を駆使して描く拘りの作品になるらしい。
そういえば去年末、ソダーバーグ監督作のもうひとりの常連マット・デイモンがロサンゼルス・タイムズのインタビューにこたえて、こんな話をしていたことを思い出した。
「彼はいま撮影中の『Contagion』(2011年10月21日全米公開)を終えた後、来年(今年)からマイケル・ダグラス主演の『Liberace』(2012年全米公開予定)を監督して、その後、多分ジョージ・クルーニーといっしょに1本だけ仕事をしたら引退するつもりなんだ。映画界を退いたら、画家になりたいと言ってるよ」。
デイモンの言葉を信じるなら、ソダーバーグ監督はフィルム・メーカーとしての引退記念にナポソロを選んだことになり、だったらハンパな映画にはならないだろうと思えてきた。
あとはイリヤを誰が演じるかだ。
ところでブラッドさんは、リメイク版の設定がオリジナルと同じ60年代だからP38のアンクルガンやカービンも同様に使われるべきだと、自分が手塩にかけて創り上げたレプリカを売り込むらしい。
店主もマルシン工業さんとパイプができたことだし、アンクルガンの決定版やM1-カービンを使ったスラッシュ・ライフルなんかも出来ないものかと変なことを考えはじめたのだった。
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by tomenosuke_2006 | 2011-04-01 12:08 | TV・映画・ビデオ