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冴えたジィちゃんに会いました。
ゲーリー・ベースマン作のM.O.D.ダニーと連れだって臥龍温泉センチュリーひまわりへ風呂浴びに行きました。
というのはウソで、店主の秘かな愉しみ・・・留之助商店のサイトで使うカット写真を撮りに、愛機GR DIGITAL首から下げて出かけたわけです。
テーマは“ダニーのいる風景”。
飛騨高山界隈の店主馴染の店や好みの場所に、選りすぐりのダニーを置いてパチリとやる。
そうやって撮りだめた写真から数点選び出し、とりあえずサイトのトップからリンクする(予定の)「Shopping・お買い物方法」のページでスライドショーしてみようかと。
で、けさ、たまに出かけるひまわりの露天風呂で撮ることを思いたち、湯気の立ちこめる大浴場を抜けて、その先にある露天風呂へ出てみると、先客がふたり。
うち、ひとりのジィちゃん(写真左の人)が、じつはとっても冴えてたという話を、まずさせていただきます。
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湯船にダニーを浮かべて撮るというのが、今回の絵作りのキモ。
するとどうしてもジィちゃんが写真に入ってしまうんで、まず了解を得る。
「カメラ意識しないで、自然にしててください、すぐすませますから」
アングル決めるのに1分、絞りを変えて数カット、撮影の全所要時間はおよそ3分といったところでしょうか。
「ありがとうございました」
するとジィちゃんが聞いてきたんです。
「その人形はナンや?」
「はい、これはアメリカのもので、もとは無地の人形なんですが、いろんな画家やデザイナーが思いのままに絵を描き、数量限定で売られているもののひとつなんです」
「ほー、人形がキャンバスなわけやな」
「あっ、はい、まさにそのとおりです。画家が平面のキャンバスがわりに立体の人形に絵を描いてるんです」
「タダのオモチャに見えるが、芸術なんや」
「まったく・・・です。ぼくはこういうのを、ですから、オモチャのような芸術のようなオブジェモチャっていってます」
「オブジェモチャか、そりゃわかりやすい」
人間、スッポンポンになってしまうと、言葉でも交わさないかぎり素性や人柄など知るすべもない。
このジィちゃんは、ただ者ではなかったのだった。

いつか機会があったら話してみたいと思っていたことがある。
いわゆる店主が注目するモチャの中でも、とりわけデザイナーズトイといわれている品々、の中でも、とくにキッドロボット製品の異色性について。
ダニーやキッドロボット・シリーズ(10/7の記事で紹介)などは、本国アメリカではモチャコレクターだけでなく、アート好きなセレブのあいだで人気が高い。
新作が出るたび開かれるリリース・パーティの写真を見たりすると(店主、その高い敷居を乗り越えていく自信がないかも)、主催者の狙いを読みとることができる。
つまり彼らはダニーやキッドロボットを、ブロンズや大理石などの伝統素材を使った彫刻作品に匹敵する、大人向けの、じつに今日的な“マスアピールの強いポップアート”として扱っている。
コミックやグラフィティや音楽や映画やストリートカルチャーの美的感覚を、プラスティックやソフビを使って具現化させたものがキッドロボット製品なのだ。
新しもの好きなセレブたちがイームズなインテリアにひとつ、ダニーを置く。
壁には、タバコをくわえたウサギを4色4枚に刷り上げ、それぞれ正方形のフレームにおさめた絵が、上下に2点ずつ。
キッドロボット製品を飾るのに、たしかに四畳半や茶ダンスの上はふさわしくない。
相応の空間が必要だろう。
たかがモチャを味わう豊かな感性と、ゆとりと、ユーモアさえ求められる。
店の奥にエイリアンやプレデターのアフィギュアがならぶ高山市本町3丁目44番地ではなくて、六本木ヒルズとか表参道ヒルズに専門のギャラリーがあってこそ自然なのかもしれない、キッドロボット製品には。
とにかく店主は分不相応な世界に足を踏み入れてしまったような気がするのだった。
できればきょうの写真撮り、女湯にしたかったなどと思っているようでは、セレブの仲間入りは永遠にムリでしょうね、分かってますって。
by tomenosuke_2006 | 2006-10-19 18:12
モンモン・ダニーとお散歩してきました。
先週10月9日と10日に秋の高山祭り、通称、八幡祭りがにぎにぎしく開催されましたが、きのう14日ときょう15日は「高山市制施行70周年記念事業秋の高山祭屋台特別曳き揃え」という、ちょっとオカタイタイトルの追加公演みたいな催しがありました。
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じつは店主、左足の親指の爪をはがすケガをしてからおよそ1カ月半、まだ完治にいたらず、足を踏まれる気がして人混みが怖くてしょうがない。
だから見物したくても、出かけられないでいたのです。
が、きょう、見物客がほとんど去ったあとの、祭りの後片づけをしていそうな午後4時過ぎを狙い、八幡様へホアック・ジー作のモンモン入りダニーを連れて散歩に出てみました。
案の定、人はまばらで参道に屋台「豊明台」が1台残るのみ。
それさえ近くの屋台倉(屋台を納める車庫のような建物)へ向かって移動中でした。
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屋台といっしょにそぞろ歩き、倉の前でいったん停車したときを見計らって記念撮影。
みなさんに、こりゃいったい何だと問われ、アメリカ人がデザインした日本のヤクザですと説明させていただきました。
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豊明台の屋台倉から歩いてすぐのところに市内を東西に二分する清流、宮川があり、いちばん近くのやよい橋を渡るついでにワンショット。
渡ってすぐ、本町通りの交差点を左へ200メートルほど行くと留之助商店に到着します。
きょうも平和な1日でした。
by tomenosuke_2006 | 2006-10-15 23:43
M.O.D. ダニー。Nさんのコメントへのレスをかねて。
Nさん、とうとうダニーを養子にされましたか。
ひとりぽっちはさびしいですから、またひとり別のお洋服着た子を、さらにちがう顔の子をと、どんどん兄弟、増やしてやってくださいね。
ところでベースマン父さんの赤いダニーは通称M.O.D. と呼ばれ、去年2005年の秋、このシリーズではいちばん多い3000個限定でリリースされたものです。
その少しまえの夏、SDCC限定版の黒バージョンが300個だけ会場で売られました。
ちなみに当店には、そのコミコン会場で行われたベースマン父さんのサイン会で入手したサイン入り黒M.O.D.の在庫もございます、念のため・・・。
ついでですからM.O.D.の意味などについてご紹介させていただきます。
M.O.D.とはManifestation of Desireのイニシャル。
“願望の現われ”とか“願望の出現”とでも訳せばいいでしょう。
ベースマン作品の特徴に“表裏一体”というのがありまして、つまり表面的な愛くるしさと、内なる欲望やセックスへの願望を同時に表現するというもの。
にいぜきさんのおっしゃるエッチな感じこそ、M.O.D. ダニーのダークサイド。
ベースマン作品の、いちばん“らしい”ところなんです。
一粒で二度おいしいM.O.D. ダニー・・・店主のツボにピタッときてます。
もひとつついでに、ベースマン作のWHITE BEAR QEE(写真右)も紹介しておきますね。
ますますエッチ?
ダークサイドが下腹部に顕著にあらわれております。
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by tomenosuke_2006 | 2006-10-04 09:39
最初のダニー。
地元の皆さんだけでなく、CBC-TVで見たという名古屋のカップルがわざわざ当店だけをお目当てにクルマで駆けつけたり、店主が1980年代に書いた「SFX」の本を持参してサインを求めるコアな映画ファンがお店を訪れたり、週末はお客さまの途切れることなく、店長君は接客で大わらわでした。
人見知りの店主は2階の事務所でHPデザインしながら待機、店長君に呼ばれたときだけ、お店に顔を出しました。
ブレランのロイ・バッティのフィギュアに大枚をはたくマニアな人が高山にもいらしたり、ミュージアムの展示に利用したいと飛騨高山ティディベア・エコビレッジの館長さんがイエローサブマリンのフィギュア・セットを買って行かれました。
いろいろ少しずつ売れる中、いちばん気になるのは、お店のいちばん目立つ場所に置いたガラスケースを埋めつくす、店主こだわりの、まだ日本では認知度の低いダニーの動向です。
どれが最初に売れるだろうかと楽しみにしてましたが、開店3日目の日曜日、つまりきのうの夕方、店長君にその日最後のお客さまの中年夫婦のお相手やら後片づけをお願いして閉店時間5分まえにお店を後にするまで、残念ながらひとつも動きませんでした。
HPを見たという人からレアなダニーに関する問い合わせが数件あったようですが、まだ売りにまではつながってません。
そんなこんなできのうの夜、後片づけをすませた店長君から、その日最後の営業報告が入りました。
と、なんとあの最後のお客さまの女性が、ご主人におねだりして、かわいいからという理由でダニーをひとつ買ってくれたんです。
マンハッタンNYの子供用品専門店ヨヤショップとキドロボットがコラボで去年600個限定発売したヨヤマート・ブラウン・ダニー。
たしかにいちばんかわいい顔したダニーです。
絶版になって久しく、いま手に入れるのはほとんど不可能。
末長く大事にしてあげてください。
お買い上げありがとうございました。
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by tomenosuke_2006 | 2006-10-02 09:34 | 留之助商店計画
最近の様子。
飾るというよりは、詰め込む。
玄関入ってすぐ左、L字型に配置した最初の棚です。
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上の棚の右側背面が、下の写真の左側になります。
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空いてる壁面はロウブロウアートで埋めつくす。
コジック、ビスカップ、ベースマンたちのリミテッドエディションが、まだまだあります。
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by tomenosuke_2006 | 2006-09-10 18:40 | 留之助商店計画
退院します。
6月30日に急遽入院してから、まる1カ月後のきょう、7月30日。
お昼をいただいたら退院します。
昨夜は長良川河畔で花火大会があったらしく、窓から見える金華山の向こうから、威勢のいい音だけが聞こえてきました。
東5Fは、いつもと同じ夜でした。
消灯とともに静寂がおとずれ、遠くにうめく声が聞こえたり、ときたま近くのトイレで水の流れる音がする。
1日中、パジャマで過ごさねばならない人たちがぜんぶで61人。
落ち込んだり、気を取り直したり。
苦しんだり、楽になったり。
あるとき退院して行く人を見て、いつ自分に、そんな幸運がおとずれるのだろうかと思ったものですが、今度は自分がだれかにそう思われるのでしょうか。
だったら、自然に、幸せそうに振る舞おう。
次はあなたの番だと伝わるように。
ひとり減り、ベッドが60になっても、もうあしたにはこの部屋に別の人が入り、61人に戻る。
東5Fは、いつもと同じ日をむかえる。
さようなら、みなさん、どうもありがとう。
ひと月、付き合ってくれた畜尿ビンにも、ご苦労さんでした。
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このまえ下呂に外泊したとき、ダニーのスニーカーを持って来た。
いつか良くなって、こいつを履いて出て行くために。
それがたったの1週間で現実のものとなるなんて。
まるでウソのようなのは、それだけじゃない、このスニーカーの履き心地。
こんなに気持ちよく足を包んでくれる靴に出会ったのは、ひさしぶりだ。
病院でずーっと履いていた無印良品のサンダルにはお世話になったし、愛着もわいてしまったけれど、残念、浮腫みのとれたいまの足には大きすぎて、使い物にならない。
当分はダニーばっかり履いて過ごそう。
もしキツイと思ったら、それは体調不良を知らせる危険信号にもなることだし。
そう、県立岐阜病院最後の仕上げは、このダニーを履いてトイレへ行くこと。
尿採取用のカップにではなく、直接、小便器にぶちまけてやるのだ!
ドリーム・カムズ・トゥルー。
アイ・アム・ベリー・ハッピー。
by tomenosuke_2006 | 2006-07-30 09:43 | ネフローゼ症候群
Frank Kozik
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今年2月、フランク・コジックのサイン会がSFのkidrobotで開催された。
彼がサインをしたのは70個限定のスモーキンラビット・ボンデージ版。
早朝から熱心なファンが集まりはじめ、午前11時の開店と同時に売り切れた。
ベースになっているのは10インチのスモーキンラビット。
いままでにも同じサイズの色ちがいや、去年のSDCCでは蛍光版が出たり、パリのセレクトショップcolette限定(激レア)なんてのもある。
で、今度のスモーキンラビットは、黒のSMコスの間から肌色の皮膚のぞかせる、くわえタバコのあぶないヤツ。
アナーキーなコジックらしい、10インチ・スモーキンラビットの最高傑作といえる。
この10インチ・スモーキンラビットのシリーズは、ダニーに次ぐ留之助商店のお気に入りだから、開店のあかつきには絶対コンプリートしてお披露目したい。
で、ロングビーチの近くに住むコレクターで、当店のバイヤーをしている友人とあらかじめ作戦を立て、彼のネットワークでSFに住む別の仲間数人が、その朝、kidroboのまえにならんだ。
こうして入手したボンデージが2ヶ。
世界に70個しかないうちの2個が留之助商店にあるなんて、スゴイと思いません?
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コジックといっても、ピンとこない人のために。
まえに紹介したゲーリー・ベースマンやティム・ビスカップたちとダニーやキューイで共作したりして、同じロウブロウ・アーティストとしてくくられるコジックだが、ちょっとカラーが異なる。
ゲーリーやティムが、コマーシャルなメディアで活躍する健全健康なカリフォルニアンなのに対して、コジックはマドリード生まれの中年移民。
タバコをスパスパやり、からだじゅうタトゥーだらけで、いい感じ出してる。
ロウブロウアートにはふたつの流派のようなものがあり、メジャーでコマーシャル派もいれば、コジックのようなアンダーグラウンド派もいる。
アンダーグラウンド派、つまり裏文化出身のグラフィティ・アーティストやタトゥー・アーティストたちのことで、コジックはその世界のヒーローでもあるのだ。a0077842_1232189.jpg
1962年、スペインはマドリード生まれのコジックは、14才の時にテキサス州オースティンへ移住し、80年代にはアンダーグラウンド・ロック・シーンのコンサート・ポスターを描くようになり、いっきに成功した。
当店がこだわるコジックは、新しい分野で活動をはじめてからの彼。
つまりデザイナーズトイの世界で遊ぶようになってからのコジック作品を、とくにコレクションしている。
コジックのサイトで、彼のもうひとつの顔、アンダーグラウンド・ロック・シーンで活躍してきたハードで不良なおやじを垣間見ることができるので、どうぞ。
by tomenosuke_2006 | 2006-07-29 18:58
Tim Biskup & Seonna Hong
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南カリフォルニアの朝。
さわやかな太陽光の差し込む明るく整えられたキッチン。
ハミングバードがブーンというやさしい音をたてながらホバリングして、花の蜜を吸う様が窓越しに見える。
しぼりたてのカリフォルニア・オレンジとノンファットの真っ白なミルクを注いだふたつのグラスが、目玉焼きの皿の左右に、ひとつずつ礼儀正しく立っている。
コーヒーはもちろん薄めにたてたカフェインフリー。
テレビはつけず、シャッフルにセットしたiPod搭載の専用サウンドシステムから、いまゴリラズのGet the Cool Shoe Shineが流れている。
所定の位置に約束のものがならび、見つめ合うカップルの表情もまた、いつも通りの平和で思いやりに満ちたもの。
物静かで、イレギュラーを完全に排除した安全かつ安心できる空間。
こういうのを“絵に書いたような超クールさ”というと思ったら、そこの住人はまぎれもない絵書きのカップルだった。
ロウブロウ・アーティスト、ティム・ビスカップとシオナ・ホン夫妻。
絵に音があるとすれば、その音量を可能な限り抑えた静かで控え目な主張が、ふたりの作品の共通点といえようか。
彼らのアートワークを見ていたら、そんなふたりの1日のはじまり、キャンバスに向かうまえの朝食風景を空想してしまった。
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これは去年の秋、発売3日後には売り切れてしまったティム・ビスカップ作の8インチ・ダニー、1000個限定。ちなみに左上の緑の横縞君はティムのオリジナルキャラの9インチ・カリ。今月はじめにスペインのバルセロナで開催されたアートショーの記念に100個が会場で、残りの100個がネットで限定販売された。右上はシオナ・ホン作のポスターアート、ビッグ・ワイド・サファリ、100枚限定。すべて絶版品ですが、当店にはわずかながら在庫あります。


ティム・ビスカップのプロフィール・・・
カリフォルニア生まれのティムはディズニーランド、ラットフィンク、日本の怪獣映画、パンクロック、スケートボード、アンダーグラウンドコミックにまみれて育った。
1980年代半ばに地元のオティス・パーソンズ・デザイン学校を中退すると、イラストの世界で働き出し、スケボに絵を提供したり、イベント用のポスターを描くように。
2003年ごろからアニメの世界にも進出して、カートゥーンネットワークではオリジナルアニメを監修。
中でも短編アニメのサムライ・ジャックは、ティムが生んだお化けのような、怪獣のような、宇宙人のような不可思議なキャラクターたちと、ジャックという名の侍が共演する楽しい作品だ。
もちろんトイの世界にも積極的に参加して、ダニーやキューイの彼の作品は発売と同時に完売してしまう人気ぶり。
最近ではオリジナルTやアクセサリーなどを販売する自身のブランドGamma-Goを主催し、もっとも商才に長けたロウブロウアーティストぶりを発揮している。
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シオナ・ホンがデザインした数少ないトイ、タコガール(左)とナットハンガー(右)、キャワイすぎます。サンフランシスコのオモチャ屋SUPER7からリリースされたカプセルトイ“ネオカイジュウ・プロジェクト”全10種類のうちのふたつである。このプロジェクトにはティムも参加。さらにはゲーリー・ベースマンも不思議カイジュウをふたつデザインしている。みんな、お友だちなんです


シオナ・ホンのプロフィール・・・
ティムの妻シオナは、育児と仕事のバランスをうまくとりながら創作活動を続けるマイペースの人。
ただいま、ちょっと寡作である。
カリフォルニア州立大学ロングビーチ校を卒業後、子供たちにアートを教えながら、画家として、またアニメの背景を担当する美術係として、着実に力をつけてきた。
1999年、長編アニメーションTeacher's Petの背景美術でエミー賞を受賞。
そのアニメのエグゼクティブ・プロデューサーが、まえにも触れたと思うけれど、ゲーリー・ベースマンだった。
最近やっとネオカイジュウ・プロジェクトの5人の参加アーティストによる同名のポートフォリオを手に入れた。
彼らは、それぞれ2種類のカイジュウ・デザインを担当し、シオナ以外の4人は1枚に1点ずつ絵を描いているのだが、シオナだけは2種類のカイジュウを1枚の絵の中に共演させて、マイペースぶりを発揮している。
おしまい。
by tomenosuke_2006 | 2006-07-19 23:59 | ロウブロウアート
ダニーのルーツはキティちゃん。
たびたび話題にしているお人形さんのDunnyダニーだが、その生い立ちにつてはまだ触れていなかった。
産声を上げたのは2004年のNY。
映画やアニメ・プロダクションで働いていたポール・パドニッツが立ち上げたアーバントイのアンテナショップ、kidrobotキッドロボットがその生家である。
キッドロボットのコンセプトは「ファインアートの限定量産」。
アーティストがデザインした1000、500、300、100、もしくはそれ以下の個数による限定版トイシリーズをはじめ、他のメーカーの個性的なデザイナーズ・トイをセレクトして、NY、SF、LAのショップの他、ネットでも販売している。
ダニーは、そのパドニッツと友人のアーティスト、トリスタン・イートンの手によって創造された。
とくに研究されたのが世界中にファンを持つハローキティだった。
彼らの言葉をかりれば、キティは「完璧なまでに美しい無表情さ」を有している。
そこでダニーには顔を描かないことが決められた。
硬質ビニール製の無地のボディは可能性を秘めたワイルドなキャンバスとなり、さまざまなアーティストに顔や体を自由に描かせて人気を集め、シリーズは一挙に発展したのだ。
そのダニーには3インチ(約7.5cm)と8インチ(約20cm)と20インチ(約51cm)の3つのサイズがある。
無地の素体をそれぞれ別のアーティストが表面処理するという点、あるいは3つのサイズが用意されていることなどから、日本のMEDICOM TOYメディコムのBE@RBRICKベアブリック・シリーズを連想しないではいられない。
こちらは小さい方から100%、400%、1000%と呼ばれ、ダニーより古いだけあってコンプリート不可能なほどの種類を誇り、世界中に熱狂的なコレクターを有する。
ダニーは、キティに無表情と丸みを帯びた外見を求め、ベアブリックに「玩具みたいな芸術みたいなオブジェモチャ」の未来を見いだしたのだろう。
留之助商店では、ダニーはもちろん、日本のベアブリックや、これもよく似たコンセプトの香港Toy2RのQeeキューイなど、世界のオブジェモチャをラインナップする予定である。
ちなみに本ブログのタイトルに使っている絵のうち、手前の4つのキャラがキューイのDKNYシリーズで、左からダニーにも参加しているティム・ビスカップ、デイビッド・ホーヴァス、フランク・コジック、ゲーリー・ベースマンの作品。
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by tomenosuke_2006 | 2006-07-17 10:58
Gary Baseman
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玩具みたいな芸術みたいなオブジェモチャ専門店「留之助商店」の取扱品目に、ロウブロウアートというジャンルを設けてみた・・・ただいまホームページ鋭意準備中!
ハイテク(先端技術)の対極にロウテクがあるように、ハイブロウ(知的で高級)に対峙させてロウブロウと呼び、気軽に芸術を楽しんでもらうつもりでいる。
デザイナーズトイとの違いは、前者が立体であるのに対し、こっちは平面。
人形とポスターの違いのようなもで、同じアーティストがふたつのフィールドを往き来する。
ベアブリックのデザインなどで日本にもファンの多いフランク・コジックをはじめ、ティム・ビスカップとその奥さんのセオナ・ホン、店主一押しのゲイリー・ベースマンたちによる限定版が、ごっちゃり用意されている。
で、きょうはそのゲーリー・ベースマンの紹介を。
ロサンゼルスに住む彼は、New Yorker、Time、Rolling Stone、GQといったアメリカの代表的なメジャー雑誌で活躍するイラストレーターとして、まず有名になった。
CMでコラボした企業にはNIKE、Mercedes-Benz、Capitol Recordなどのビッグネームが名を連ねてもいる。
もちろんオモチャの世界でも活躍し、世に出す限定版トイは片っ端から売れて、発売の翌日にはebayなどのオークションサイトでプレミア価格で落札されたりする。
超売れっ子にもかかわらずサービス精神旺盛で、メディアの取材やサイン会を積極的にこなし、ファンを大切にする気さくな人物でもある。
彼のサイトのネットショップ(残念ながら現在休止中)で何度か買い物するうちに、店長はゲーリーをますます好きになってしまった。
Gary Baseman Studiosとう名で送られてくるメールは、日を追うごとにフレンドリーになり、アートワークやフィギュアの写真が添付されるようになって、あるとき質問してみると、ゲーリーその人がメールを打っていたのだ。
つまり通販の事務ごとまで、彼自らこなしていたわけ。
どうりで送料を聞いても、レスポンスがいまいちだったわけだ。
確かにフィギュアとポスターと本をまとめた国際郵便の送料なんて、即答できるものではない。
もしや彼はその荷物を持って郵便局へ行き、料金を確かめていたりして。
イラストレーターやトイデザイナーとして成功しただけでなく、3年連続でエミー賞に輝いたTVアニメTeacher's Petのエグゼクティブ・プロデューサーが、である。
Tobyトビー(左上の写真の無数のヌイグルミまたは右上の絵の少女の膝上のキャラ)やDumbLuckダムラックなど、 奇妙なキャラクターの生みの親。a0077842_20424437.jpg
DunnyダニーやQeeキューイでもゲーリー節を発揮している。
あの体中にプリントされたダークでドープなシミには、幾重にも折り重なった物語のレイヤーが潜んでいるような、見つめるほどに引き込まれるカワイク残酷な魅力。
当店では、すでに絶版となって久しいゲーリーのフィギュアを含む圧倒的なコレクションを披露する。
乞うご期待!
by tomenosuke_2006 | 2006-07-14 21:03 | ロウブロウアート