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ダニーのルーツはキティちゃん。
たびたび話題にしているお人形さんのDunnyダニーだが、その生い立ちにつてはまだ触れていなかった。
産声を上げたのは2004年のNY。
映画やアニメ・プロダクションで働いていたポール・パドニッツが立ち上げたアーバントイのアンテナショップ、kidrobotキッドロボットがその生家である。
キッドロボットのコンセプトは「ファインアートの限定量産」。
アーティストがデザインした1000、500、300、100、もしくはそれ以下の個数による限定版トイシリーズをはじめ、他のメーカーの個性的なデザイナーズ・トイをセレクトして、NY、SF、LAのショップの他、ネットでも販売している。
ダニーは、そのパドニッツと友人のアーティスト、トリスタン・イートンの手によって創造された。
とくに研究されたのが世界中にファンを持つハローキティだった。
彼らの言葉をかりれば、キティは「完璧なまでに美しい無表情さ」を有している。
そこでダニーには顔を描かないことが決められた。
硬質ビニール製の無地のボディは可能性を秘めたワイルドなキャンバスとなり、さまざまなアーティストに顔や体を自由に描かせて人気を集め、シリーズは一挙に発展したのだ。
そのダニーには3インチ(約7.5cm)と8インチ(約20cm)と20インチ(約51cm)の3つのサイズがある。
無地の素体をそれぞれ別のアーティストが表面処理するという点、あるいは3つのサイズが用意されていることなどから、日本のMEDICOM TOYメディコムのBE@RBRICKベアブリック・シリーズを連想しないではいられない。
こちらは小さい方から100%、400%、1000%と呼ばれ、ダニーより古いだけあってコンプリート不可能なほどの種類を誇り、世界中に熱狂的なコレクターを有する。
ダニーは、キティに無表情と丸みを帯びた外見を求め、ベアブリックに「玩具みたいな芸術みたいなオブジェモチャ」の未来を見いだしたのだろう。
留之助商店では、ダニーはもちろん、日本のベアブリックや、これもよく似たコンセプトの香港Toy2RのQeeキューイなど、世界のオブジェモチャをラインナップする予定である。
ちなみに本ブログのタイトルに使っている絵のうち、手前の4つのキャラがキューイのDKNYシリーズで、左からダニーにも参加しているティム・ビスカップ、デイビッド・ホーヴァス、フランク・コジック、ゲーリー・ベースマンの作品。
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by tomenosuke_2006 | 2006-07-17 10:58
Gary Baseman
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玩具みたいな芸術みたいなオブジェモチャ専門店「留之助商店」の取扱品目に、ロウブロウアートというジャンルを設けてみた・・・ただいまホームページ鋭意準備中!
ハイテク(先端技術)の対極にロウテクがあるように、ハイブロウ(知的で高級)に対峙させてロウブロウと呼び、気軽に芸術を楽しんでもらうつもりでいる。
デザイナーズトイとの違いは、前者が立体であるのに対し、こっちは平面。
人形とポスターの違いのようなもで、同じアーティストがふたつのフィールドを往き来する。
ベアブリックのデザインなどで日本にもファンの多いフランク・コジックをはじめ、ティム・ビスカップとその奥さんのセオナ・ホン、店主一押しのゲイリー・ベースマンたちによる限定版が、ごっちゃり用意されている。
で、きょうはそのゲーリー・ベースマンの紹介を。
ロサンゼルスに住む彼は、New Yorker、Time、Rolling Stone、GQといったアメリカの代表的なメジャー雑誌で活躍するイラストレーターとして、まず有名になった。
CMでコラボした企業にはNIKE、Mercedes-Benz、Capitol Recordなどのビッグネームが名を連ねてもいる。
もちろんオモチャの世界でも活躍し、世に出す限定版トイは片っ端から売れて、発売の翌日にはebayなどのオークションサイトでプレミア価格で落札されたりする。
超売れっ子にもかかわらずサービス精神旺盛で、メディアの取材やサイン会を積極的にこなし、ファンを大切にする気さくな人物でもある。
彼のサイトのネットショップ(残念ながら現在休止中)で何度か買い物するうちに、店長はゲーリーをますます好きになってしまった。
Gary Baseman Studiosとう名で送られてくるメールは、日を追うごとにフレンドリーになり、アートワークやフィギュアの写真が添付されるようになって、あるとき質問してみると、ゲーリーその人がメールを打っていたのだ。
つまり通販の事務ごとまで、彼自らこなしていたわけ。
どうりで送料を聞いても、レスポンスがいまいちだったわけだ。
確かにフィギュアとポスターと本をまとめた国際郵便の送料なんて、即答できるものではない。
もしや彼はその荷物を持って郵便局へ行き、料金を確かめていたりして。
イラストレーターやトイデザイナーとして成功しただけでなく、3年連続でエミー賞に輝いたTVアニメTeacher's Petのエグゼクティブ・プロデューサーが、である。
Tobyトビー(左上の写真の無数のヌイグルミまたは右上の絵の少女の膝上のキャラ)やDumbLuckダムラックなど、 奇妙なキャラクターの生みの親。a0077842_20424437.jpg
DunnyダニーやQeeキューイでもゲーリー節を発揮している。
あの体中にプリントされたダークでドープなシミには、幾重にも折り重なった物語のレイヤーが潜んでいるような、見つめるほどに引き込まれるカワイク残酷な魅力。
当店では、すでに絶版となって久しいゲーリーのフィギュアを含む圧倒的なコレクションを披露する。
乞うご期待!
by tomenosuke_2006 | 2006-07-14 21:03 | ロウブロウアート
お人形さんの抱きごごち。
イマモチャ・・・イマ、生産されているオモチャの中でも、とくに店主ウケのいいものを、イマオモチャと呼んでいる。
おもにデザイナーズトイというジャンルもの。
デザイナーたちは店主よりも若い世代である。
子供のころからアートに深い興味を持ち、TVの怪獣やアニメで育ち、フィギュアで遊びながら、それらをごく自然にファイン・アートとして見なすようになった。
で、創作意欲旺盛な彼らが最初にアートフォーム(芸術様式)として意識したのが、彫刻や絵画ではない、トイだったのだ。
たとえば店長イチ押しのデザイナー、ゲーリー・ベースマンは、トイを「手ごろな値段で買える小さな芸術作品」と語る。
大理石やブロンズなどの伝統的な素材を使った作品に対して、デザイナーズトイはプラスチックやビニール製の彫刻といえる。
マス・アピールの強いポップ・アートといいかえることができるだろう。
店主は、それらのトイの中でも、kidrobotキッドロボットから限定販売されるダニー・シリーズに目がない。
オンライン販売開始直後に売り切れてしまう50個限定なんてのがあったりして、仕入れもままならない。
時差の関係で夜中に起き出し注文画面に行くが、ショップのサーバーはショートするわ、なかなかつながらないわで、2、3時間、パソコンのまえに縛られたあげくにダメなんてこともある。
こうして売られたもの($200)が翌日にはebayに出品され、3倍($600)もの値で落札されたりするから驚く。
デザイナーズトイに群がり、お小遣い稼ぎをしている人たちが大勢いるのだ。
そういう意味では店主も似たりよったりか。
留之助商店はデザイナーズトイのアートギャラリーでもあり、流通販売は創作の一部だと考えている。
画商と同じく、正しく民主的な行為と信じ、その時々の適正価格で販売していく計画なのである。
↑ちょっとお話が固くなってしまったが、ダニーとの馴れそめについてひとこと。
去年(2005年)遊びによったサンタモニカのキッドロボットで、はじめて8インチのダニーを手にして、その感触、抱きごこちにウットリきてしまったのだ。
小さな女の子がクマのぬいぐるみを手放せなくなる気持ちが、分かったような気がした。
店主、51才の春のことだった。
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ダニーの正しい抱き方は上の写真を参照のこと。右手の親指と人さし指で右耳をはさみ、手のひらでやさしく後頭部を包む。左手は親指を上に、股間から小さな臀部をやさしく握る。なごみの形状・・・手のひらから全身に平和が伝播していくのを感じないではいられない。あなたもおひとつどうぞ。


by tomenosuke_2006 | 2006-07-11 10:33
一難去って、快適ネット入院ライフのはじまりだ。
下呂市と岐阜市、往復4時間近くのドライブはネフローゼ患者にはキツイ。
もう1カ月ほどまえから、とくに足の浮腫(むくみ)がひどくて、すんなり履ける靴がなくなっていた。
kidrobotキッドロボットで手に入れたダニー印の500足限定スニーカー(サイズ9)も、一度ムリヤリ足を突っ込んだだけで、箱に戻した。
猿の惑星の裸足のコーネリアスに履かせてあげたくなるような無印良品製の茶と黒のツートンカラーのサンダル(LLサイズ)が、いまでは唯一の普段履き。
それにしたってクマのぬいぐるみのように腫れ上った足はサンダルからはみ出て、甲にはバンドの跡がくっきり段差になって残る。
痺れたような、痛いような感覚は、たまんねぇー。
一刻も早く下呂に帰り着き、ひとまず足を伸ばして休みたいの一心で飛騨街道を飛ばしていると、前方の交差点で渋滞のクルマをポリスが約3名、さばいている。
イヤーな予感。
すぐ先のトンネル内で玉突き事故が発生したため全面通行止めとなり、交差点を反対方向に迂回して山道を抜け、下呂に向かうしかなくなった。
あと1時間が、あと2時間に延長。
ネフローゼは足が浮腫むだけじゃない。
パワーが持続しないのだ。
徐々に体力が衰え、いまでは健康なころの4分の1ぐらいしか力が出ない。
あらゆる意欲を吸いとってしまう底なしの疲労感に全身が侵略されているような。
ジャック・フィニィのボディスナッチャーの餌食になったような。
が、もうこれ以上、泣き言はいうまい。
いまは昼の12時。
とにかく5時前には岐阜病院へ舞い戻り、いくつか検査を受けたあと、入院の手続きを済まさなくては。
会社に顔を出したり、家を片づけたり、入院のための荷造りに費やすことができるのは1時間だけ。
店長候補君が3倍速ビデオのフットワークで助けてくれた。
バタバタのあと、彼のクルマの助手席に倒れ込み、気がつけば、もう病院の駐車場。
尿、血液、心電図、エコー、レントゲンのフルコース検査も無事済ますことができ、個室に入ると、すかさずノートブックに灯を入れた。
と、なんとAirMacがつながってしまったのだ。
しかも早い、早い、光の早さ。
入院患者用にワイヤレスネットワークが完備しているなんて、まさか。
この際だ、セキュリティうんぬんとか、余計なことは考えないでおこう。
これは天の恵みにちがいないのだ。
そうに決まっている。
・・・幸先のいい入院生活のはじまりを、予感しないではいられなかった。a0077842_948477.jpg



ダニー印の限定スニーカー。せっかく手に入れたんだもの、旬なうちにはきつぶしたかったです。


by tomenosuke_2006 | 2006-07-05 19:12 | ネフローゼ症候群